更新日:2022年07月12日 15:01
仕事

70歳まで働く時代、年金は「長く働き続ける人」が得する?

50代以降の「収入の崖」とは

70歳まで働く ほかにも老後のお金のリスクは多い。FPの長尾義弘氏が話す。 「50代以降は3つの収入の崖があります。役職定年、再雇用、そして年金だけの暮らしになること。この『3つの崖』をいかにソフトランディングするか。  まずはiDeCoやNISAでの資産運用ですが、ある程度の蓄えが見込めない人は、もはや『老後資金をつくる』という考えを捨てたほうがいい。個人年金保険(老後資金を貯める目的の保険商品)などに掛け金を払いすぎて現金不足に陥るくらいなら、働き続けて収入を得ると考えたほうが、よっぽど現実的」  また、NISAなどを運用をするメリットは、そもそもマネーリテラシーを養うことにあるという。 「投資経験のないシニアが退職金での資産運用に失敗する例が後を絶ちません。銀行が営業してくる『退職金専用プラン』など、手数料の割高な投資商品に手を出す人が多い。そうならないために早くから運用経験を積みましょう」

<老後資金のポイント3つ>

・’22年から変わる年金制度は要確認 ・老後資金を諦めるマインドも必要 ・割高な定年後向け金融商品には注意
井内義典氏

井内義典氏

【ファイナンシャルプランナー・井内義典氏】 よこはまライフプランニング代表取締役。FP、特定社会保険労務士。公的年金が専門で、3000件以上の年金相談業務の経験あり。コラム執筆多数
長尾義弘氏

長尾義弘氏

【ファイナンシャルプランナー・長尾義弘氏】 出版社勤務を経て、’97年にNEO企画を設立、出版プロデューサーとしても活躍。福岡武彦氏との共著『定年の教科書: お金 健康 生きがい』(河出書房新社)など <取材・文/週刊SPA!編集部>
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