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『どうぶつの森』が追い風!?『牧場物語』は大ヒットするか否か

オンライン要素の薄さがネックか?

 ただし、『あつ森』が進んだヒット路線に『牧場物語』の最新作が完全に乗っかっているかというと、異なる点もあります。『あつ森』がヒットした要因を3つ挙げるとすれば以下になるでしょうか。 1.「おうち時間」が増え、普段ゲームをしないライトユーザーがゲームを購入した 2.同じく「おうち時間」が増えた影響で親子で楽しめるゲームが求められた 3.オンライン上にある安全な遊び場へのニーズが増した  ゲームファンや業界関係者の予測を超える売上となっている『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』もこの3つの要素が当てはまります。  今回の『牧場物語』は3つ目のオンライン要素がかなり薄く、そこがやや気になるところ。「ゲーム内で撮った写真をアップして他のプレイヤーに見てもらう」というシェア要素がメインで、実際にフレンドの牧場に行って遊んだり、作業を手伝ったりといったマルチプレイは今のところ実装されていません。  もともと1人プレイでコツコツ牧場を整備し、町の住民とコミュニケーションや恋愛を楽しむというシリーズなので、既存のファンはあまり重要視していないかもしれませんが、今回は広大な牧場を自由に作れるというコンセプトがあるため、少々もったいないという気がします。
牧場物語 オリーブタウンと希望の大地

シリーズ伝統の恋愛要素。人生シミュレータとしての側面もある

 ほのぼのスローライフの定番といえばやはり『牧場物語』。持っているポテンシャルは大きいものがあります。緊急事態宣言下での発売でどこまでヒットするのか注目です。
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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