更新日:2022年11月10日 10:30
仕事

コンビニ店員が見た「夕食難民」の増加、弁当求めてハシゴする客も

すぐに「本部に苦情を入れる」と威嚇する客

 コロナ禍でストレスが溜まっているのか、最近とんでもない客がやってくるようになった。  今まで見たことのない60歳ぐらいの男性が、週2回ほど昼過ぎに来店。いつも肉まんを2つ注文し、包みは通常テープで止めるのだが「テープは貼らないでくれ。それでレジ袋」と言ってくる。もしもテープを貼っている状態でレジ袋に入れようとすれば、入れ方を注意してくる。  その日の昼間、レジには店長の奥さんであり、マネージャーの女性が入っていた。その男性客がやってきていつものように肉まん2つを注文し、「包みにテープ貼らずレジ袋」。  作業が終わると、男性はマネージャーに対して「あんた態度悪いね?」と言ってきたのだ。 「そんなことないですよ。いつも通りにやっています」  しかし男性は「態度が悪いよ」と言いながら名札を見て「〇〇さん、本部に態度が悪いと苦情を伝えておくよ」と怒気を込めた声で威嚇してくる。 「私がマネージャーですので、どうぞ苦情を入れても構いませんよ」

次に問題を起こしたら「出入り禁止」

 男性は一度帰っていったが、怒りが収まらなかったのか再び戻ってきて爆発させた。マネージャーの前まで来ると大声で「ほんと、あんた態度悪いよ!」と叫んだのだ。  ここで謝ると相手はつけあがる。筆者も防犯ビデオを見て確認したが、マネージャーは普通の接客しかしていない。男性は言いがかりをつけているだけなのだ。営業妨害だし、本当に迷惑である。 「どうぞ、私、〇〇ですから苦情でもなんでも伝えて下さい」  そう返すと、男性は悪態をつきながらようやく帰っていった。店長は出先から戻ってくると、近くの交番の警察官を呼び、防犯ビデオを見せて相談した。そして顔写真をレジ横のスタッフだけに見える場所に貼り付けて、次に問題を起こしたら「出入り禁止」の決定をした。男性はその後、2週間やってきていない。<取材・文/浜カツトシ>
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