仕事

コンビニは誰でもできる仕事じゃない。バイト歴30年、店員の怒り

 日々多くの人が訪れるコンビニ。筆者は学生時代にコンビニでアルバイトを始め、現在もライターの仕事の合間を縫って、知り合いが経営している店舗で働いている。かれこれ30年ぐらい、コンビニの変貌を見てきた。今回は、店員として内部を長く見てきた経験で気づいたことや変化などをまとめたいと思う。

「コンビニさえ雇ってくれない」に憤慨

不況 コロナ禍はもちろん、不景気になると「コンビニさえ雇ってくれない」「コンビニのバイトでもやるか」という失業者の声がメディアで紹介される。  正直、少し頭にくる。たしかに、人員確保が難しい店舗では日本語があまり理解できない外国人でも雇わなければならない実情があるので、「だれでもできる」と思ってしまうのも仕方がない部分はある。  だが、コンビニの仕事は以前に比べると覚えなければならないことが多く、高校生や大学生などの若者でも最初は苦労するはずだ。理不尽なクレームをつけてくる客もいるので、簡単な気持ちで入っても通用しない。実際、試用期間で辞めてしまう人も少なくないのだ。  昔は学生やチャラいフリーターが多かった気がするが、現在は“少数精鋭”である。筆者の店で働いているのは、大学院生、主婦、真面目なフリーター、筆者のように他に本業がある人だ。

激減した客と店員

 今、コンビニは飽和状態である。100円ショップや量販店、ドラッグストア、スーパーマーケットなど生活用品が変える店がほかにも増えつつあるなかで、客は流れていってしまった。コンビニよりも安く買えるのだから当然だ。  正直、代行収納、コーヒー、その他サービスのために存在しているような状況の日もある。そんな時は少し嫌になるものだ。  昔はスタッフが多かったので、バイト仲間で話すこともできた。客は多くて忙しかったものの、ゆっくりトイレや休憩に行けた。その頃の方が良かった。  夜勤帯も二人体制で夜中はラクに時給が稼げたが、今は人手不足で話し相手もいない。バックルームで食事する時もレジは一人しかいないので、防犯カメラを見ながら長蛇の列になったら手伝いに行かないとならない。もしもカップラーメンを食べていたならば、戻った時には麺がのびている……。
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人間的に素晴らしい客の特徴
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