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ANAの遊覧飛行は抽選倍率150倍。空飛ぶプラネタリウムに感動の声も

コロナで注目される遊覧チャーターフライトとは……

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成田空港を出発して成田空港へという遊覧飛行を実施した全日空。機体はハワイ便に使われているANAフライングホヌA380だったこともあり、飛行機好きからの応募も多く、倍率は驚きの150倍を記録した。 撮影/北島幸司

 チャーターフライトの中でも特殊なのが出発地と目的地が同じ空港となるものだ。出発しても目的地を持たず、出発地に帰る。「そんなフライトがあるのか」と思われそうだが、実はこの遊覧チャーターフライトは20年以上前から行われていた歴史あるフライトなのである。最近ではすっかり正月の風物詩になった「初日の出フライト」がそれ。ANAが2000年にミレニアムを記念して始めたのが起源である。以降、多くのエアラインが手掛けるようになり、コロナ禍の2021年元旦も実施したエアラインがあった。  旅は目的地があってこそのもの。通常期は、通年で遊覧型チャーターフライトが実施されることは少ない。しかし、コロナ禍で、県をまたいだ移動が自粛される中、旅をしたい欲求は日ごとに増すばかりという人も多かった。

応募殺到の日本周遊フライトは150倍の抽選

 このニーズを汲もうと、最初に動いたのはANAである。2019年5月からハワイ線のテコ入れにと成田⇔ホノルル間専用に就航を開始した「Flying Honu」こと空飛ぶウミガメのエアバスA380巨人機を使用した。  コロナ禍でハワイ線の運航停止したのが2020年3月25日。2機のA380航空機は成田空港に駐機されていた。航空法で、定期便に就航しない機体は整備上の理由の為に3か月毎に一回のフライトを義務付けられている。このニュースを聞きつけた2組の親子がANAに電子メールで提案を行ったのがきっかけだ。  5月には、乗客を乗せない乗務員だけのフライトを行ったが、それからおよそ3か月後にあたる8月22日にコロナ禍で初の日本の周遊フライトが実施された。この企画が大当たり。150倍の抽選を勝ち取った乗客およそ350人が日帰りの遊覧飛行を楽しんだ。
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