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サイゼリヤで2000円の“フルコース”。デートでも使えるディナーとは

セコンド・ピアット(2皿目)

サイゼリヤ

シンプルな味つけのラムにパンチの効いた味変を

「ラムときのこのきこり風」は私が同業者目線で見てもたいへん興味深い料理です。パーツに分解するとアロスティチーニにも使われる「ラム肉」、パスタにも使われる「きのこミックス」、ハンバーグなどに添えられる「ガルムソース」「野菜ペースト」「ローストポテト」ということになります。  しかしそこで決して「なんだ単に有り物の組み合わせか」とはならず、ラム肉という個性の強い食材を各パーツが異なる方向からもり立てている不思議と完成度の高い料理です。ガルムソースや野菜ペーストの功績か、どこか懐かしの洋食的な味わいもありますが、ここに別売りのペコリーノ・ロマーノをプラスすれば一気にイタリア寄りに。  さらに最近登場したホットソースを加えれば無国籍感覚のオリジナルのおいしさに。白ワインでも赤ワインでもビールでも、気分に合わせてどうぞ!

ドルチェ(デザート)

サイゼリヤ

甘いデザートワインに塩プリンを合わせて

 最後はコースを締めくくるデザートです。サイゼリヤではデザートも毎回悩むところですが、私は最終的に「イタリアンプリン」に行きついてしまいます。なぜならサイゼリヤのプリンは世界一おいしいプリンだからです。  ここで登場するのが調味料コーナーのシチリア産海塩。プリンの上からガリリと挽いてふりかければ、絶品「塩キャラメルプリン」の誕生です。イタリアンプリンならではのコクと深みのある甘さやねっとり濃厚な食感と相まってチーズを思わせる重厚さが生まれ、やはりこれもワインに最適です。  できればここで甘口のデザートワイン「ラコンブリッコラ」と合わせてみましょう。マーマレードやリンゴジャムを思わせる複雑なフレーバーがプリンと邂逅すれば、ワンランク上の大人のデザートに。ぜひお試しください!
サイゼリヤ

約2000円でフルコースを楽しめる

サイゼリヤ

イナダシュンスケ氏

【料理人・飲食店プロデューサー・イナダシュンスケ氏】 和食、ビストロ、インド料理など幅広いジャンルの飲食店を経営する円相フードサービス専務取締役。著書に『人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本』(扶桑社刊)など <文/イナダシュンスケ> ※ムック『サイゼリヤで神アレンジ! 激ウマかけ算ごはん』より
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サイゼリヤで神アレンジ! 激ウマかけ算ごはん

メニューの組み合わせで生まれた54品

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