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気づけば220兆円市場…仮想通貨バブルの正体と買いどき

NFT系サービスを始めるモナコインに要注目!

アルトコイン

写真はイメージです

 では、どんなコインが有望なのか。高城氏は次の3つを挙げた。 「ビットフライヤーやコインチェックで買えるBATというコインはプライバシー重視のブラウザを開発済みで、これを使っているとBATトークンがもらえます。広告や検索履歴のビッグデータを特定の企業に渡さないというアンチグーグル思想に基づく設計です。取引所トークンでは新興で勢いのあるFTXが出しているFTTも要注目。手数料が安くなるなど実需があるので買われやすく、上がりやすい。また、国産コインではモナコインも面白い」  仮想通貨交換所に勤務経験のある投資家のカナゴールド氏もモナコインに着目する一人。 「コアなファンが長年運営してきた実績もあり、出入りが激しいアルトコインの世界で1年後にしっかり残っていそうなところがいい。話題のNFT系サービスもローンチ間近で面白いと思います。イーロン・マスクが注目しているドージコインも面白いですね。運営による売り圧がないので、純粋なマネーゲームとしてトレードするにはフェアだと思う。ただシンプルに考えるなら、アルトコイン一番手のイーサリアムを買えばいい気もします」

「刹那的に衝動買いするのではなく、自分の頭で考えるべき」

 一方、独自の視点から分析した記事が人気を博している個人投資家のGuko氏にも注目コインを聞いた。同氏は仮想通貨系のVC(ベンチャーキャピタル)がどんなコインに出資しているのかを独自調査し、ランキングを作成している。 「上位20のVCが出資しているコインを調べた結果、圧倒的1位はOasis Labsというプラットフォームでした。仮想通貨には珍しく女性がCEOでDeFi(自律分散型金融システム)にも応用が効き、開発陣には研究者気質の強い人たちが携わっている印象です。  私の個人的な注目コインは、まずSUSHI。単純に寿司が好きなんですが(笑)、最近では銀座のある高級寿司店で決済を始めたりもしています。良質なDeFiプロジェクトです。他ではランキング2位に入ったDfinityや、分散型クラウドストレージのArweaveなど、Web3.0関連の銘柄にも注目しています」  3人の識者に聞いたアルトコインはどれも有望そうで目移りするが、注意点もある。Guko氏が語る。 「アルトコインは一般的に流動性が低く、価格の暴落も激しい。インフルエンサーの一言を見て刹那的に衝動買いするのではなく、購入ボタンを押す前に一度立ち止まって、自分の頭で考えるべき。たとえ暴落しても長期的に保有したいと思えるものを購入するのがいいと思います。  また、前回のバブルとは違って今はプロダクトがしっかりあるので、実際にDeFiやNFTを触ってみて、いいと思ったものに投資するのもひとつの方法かもしれません」  前回のバブルで儲かったのはほんの一瞬。その後の大暴落で逃げ切れずに大やけどを負った個人投資家は実に多かった。その轍を踏まぬよう、相場に臨みたい。
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各氏の注目コイン
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表紙の人/ 櫻坂46

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