気づけば220兆円市場…仮想通貨バブルの正体と買いどき
仮想通貨(暗号資産)市場の勢いが止まらない。全通貨の時価総額は220兆円を超え、企業として時価総額トップに君臨するアップルをも凌駕。すさまじい資金量が今、マーケットに流れ込んでいる。
先陣を切ったのはビットコインだった。’17年12月に当時の最高値である220万円をマークしたものの、直後急落。一時は30万円台まで落ち込み、低空飛行が続いた。ところが昨秋から復活。気づけば現在の価格は約650万円と、2年で16倍強もの上昇を見せている。
こうした急騰に「値上がりしすぎて、今さら手を出しづらい」と思うのが人の性。だが、これがビットコインではなくアルトコイン(ビットコイン以外のすべての仮想通貨)となればどうか。仮想通貨に詳しいライターの高城泰氏は「ビットコインドミナンス」という指標に着目して語る。
「仮想通貨市場におけるビットコインの時価総額の占有率を示す言葉で、ドミナンスが高いうちはビットコインのターン。逆に下がるとアルトコインのターンと言えます。
仮想通貨市場は今がまさに分水嶺。これまで60%前後で推移していたビットコインドミナンスが急落し、3月下旬に50%台に落ちるとこれと入れ替わるようにイーサリアムなどのメジャーアルト勢が急上昇。イーサリアムは過去最高値を更新しました。
これはビットコインからアルトコインに資金が流れていることを意味しており、アルトコインの大相場がくる可能性は十分に予想できます」
事実、ビットコインドミナンスの低下に伴いアルトコインは軒並み急上昇。3月下旬との比較で見るとLiskで80%、ビットコインキャッシュで50%、リップルに至っては140%もの上昇を見せている。
「チリーズという今話題のNFT銘柄は、ビットコインドミナンスに先駆けて2週間で30倍もの値上がりを見せました。仮想通貨市場への資金流入は全世界で起きており、大きなトレンドの初動が今、起きていると考えられます。
ビットコインドミナンスは現在、56%ほどで推移していますが、前回のアルトコインバブルの頂点では36%まで低下しました。仮想通貨市場の20%がアルトに流れたら、40兆円もの金額になります。アルトコインのターンがくれば、ここから10倍になる銘柄が続出してもおかしくはない」
むろん、このブーム自体がバブルゆえ、いつ弾けるかはわからないのも事実。とはいえ、当面は“お祭り状態”が続くのではないか、というのが高城氏の見立てだ。
過熱するアルトコインブームの正体
当面は“お祭り状態”が続く?
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