仕事

仕事が苦痛、出世もできないダメ社員は「怠け者のプロ」になれ。その極意は

CASE3:出世できずにヒラ社員。年下の上司や後輩に無能扱いされて苦しい

イケてる中年

写真はイメージです

「40代の7割は課長になれない」と言われて久しい昨今、アンケートでは「下の世代から尊敬されない」「陰口をたたかれる」と悩みを抱える人が散見された。これについて、千葉商科大学准教授の常見陽平氏はこう指摘する。 「よほどの貯蓄でもない限り、40代、50代でもあと20~30年ほど働く必要があります。いわば、会社員としては折り返し地点。目先のことに一喜一憂せず、ほどほどの距離感を保つのが大切です。  年功序列も見直された今、人事制度は2~3年で変化する。極端な話、経営陣が代われば社内の景色が一変する可能性だってある。ですから、周囲の声に耳をそばだてるより、自分に期待された仕事をまっとうすべきです」  さらに田中氏は、「舐められるのはむしろラッキー」と続ける。 「僕らは、所詮は“失われた世代”。だから、ゼロベースで生きたほうが楽。自分はしくじり会社員であるとの自覚を持てば、『舐められたほうがおいしい』と気がつけます。  僕が自分の肩書を“青年失業家”と名乗っているのも、そのため。プライドが高いまま、誰からも相手にされなくなった寂しい先輩って、どこの会社にも一人はいると思うのですが、それが最高の反面教師です」

CASE4:社内SNSでの会話で、どう接すればいいのか正解がわからない

 最後に、リモート環境ならではの悩みとして「社内SNSの使い方」がある。一歩間違えればパワハラ、セクハラの証拠となり、気疲れするシーンは少なくないが。 「社内SNSで『どういうことだよ!』『全然ダメ!』など強い口調の人がいますが、SlackでもLINEでも、仕事で使うならビジネスツール。取引先にそんなメールを送る人いません。SNSだからといってプライベートと混同して暴言を吐くようなら、それは単なるクソリプです」(田中氏)  チャットっぽくなったとしても、「あくまで仕事上の関係」であることをくれぐれも忘れないように。
イケてる中年

多くの40代、50代が達成感や居場所のなさを感じている。「これからは、若い人が仕事をやりづらいからと、さらに中年の活躍の場は限られていきます」(大塚氏)

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