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福原愛の離婚、親権、不倫疑惑……台湾人の声は日本とずいぶん違った

「日本では有名人の不倫がバレたら生き地獄」

 一般の台湾人10人ほどに聞いてみても、テンション低めの反応が多かった。
「日本では不倫をしたら何をしても許されない、生き地獄の日々を送らないといけない。厳しすぎると思う」(30代男性) 「愛ちゃんは、幼い頃からメディアに注目されてきて、おとなしくしているのが苦手かもしれません。夫婦のことは部外者には理解できないですが、個人的にはただ哀れな子にも思えます」(40代女性) 「不倫疑惑の時に『部屋をふたつ取った』と言い訳していたので、まだ夫を愛しているのだと思ったけど、そうではなかったみたい。それどころか子供のことも愛していないかもしれない」(40代女性)  たしかに、日本ではこの10年ほどで、有名人の不倫バッシングが激化している。内心「どうでもいい」と思っている日本人もいるが、不倫で芸能生命が終わる人が続出しているのは「生き地獄」に見えることだろう。

台湾は、共同親権や父親が親権を持つことも多い

 2人の離婚が確実になってから、「子供の親権はどちらにいくか?」が話題になっている。日本では、両親のどちらかが未成年の子の親権を持つ「単独親権」制で、母親が親権を取るのが約9割とされる。そんな中、「愛ちゃんは夫に親権まで取られてしまうかも」と、悲劇的に報じる論調が多い。  一方、台湾では父親が親権を取ることも多く、また両親が親権を持つ「共同親権」制度がある。やや古い調査だが、2015年、台湾での離婚後の親権は、父親43.1%、母親37%、共同親権19.8%(行政院主計處、2017)。特に男の子は「一家のあととり」として、父が育てる傾向があるという。 「日本と台湾では、親権についてそもそも根本的な考え方が違います。日本は、『子供には母親が必要だ』という考え方があります。ですが、台湾では『お金があるほうが子供を養うことができる』として、父のほうが収入があれば親権を取るという、現実的な考えが一般的です。 また、女性の社会進出が日本よりずっと進んでいて、『家事・育児は母親の役目』という考え方がほとんどありませんから」(大野さん)
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「江さんが親権に有利」との報道も
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