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「第2の酒鬼薔薇聖斗」はなぜ野放しにされたのか?少年院を満期出所も繰り返された悲劇

「犯人には“犯罪者にならない権利”もある」

 被害者遺族だけでなく、多くの加害者への取材も重ねてきた門田氏は、「犯人には“犯罪者にならない権利”もある」と訴える。 「取り調べでの供述や裁判の証言で、サイコキラーたちは自らの性癖や欲望を赤裸々に語っています。岡庭も通り魔事件で逮捕されたとき、捜査員に『人を殺したかった』と語っています。それは将来『俺を殺人者にしないでくれ』という心の叫びでもある。彼らには、“犯罪者にならない権利”もあるのです。  たとえば、再犯率の高い性犯罪者には、米国の半分以上の州で出所後もGPSをつけさせています。イギリスやフランス、ドイツ、韓国もそうです。日本では日弁連や一部のリベラルを称するマスコミが、そのような社会全体で犯罪を防ごうという声を人権無視だと潰してきた。その陰で悲劇が繰り返されているのです」  次の「酒鬼薔薇聖斗」の出現は防げるのか。

岡庭は新たな事件を計画していた?

 ’20年、埼玉県警は殺人予備容疑で岡庭の自宅を家宅捜索した。自室からはサバイバルナイフや鉈など計78本の刃物のほか、有毒な硫化水素を発生させる原料となる約45kgもの硫黄や猛毒のリシンを含有するトウゴマ、さらには熊撃退用の催涙スプレーも押収されている。岡庭は次の標的を探していたのか。 <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!5月18日発売号より
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週刊SPA!5/25号(5/18発売)

表紙の人/ 日向坂46

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