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Twitterで「チケット詐欺」に遭いました。入金後、取引相手と音信不通に

取引相手と音信不通に…

 レジで入金を済ませ、相手にDMを送ると「すいません、、本当に申し訳ないのですがこちら発券できるのが明日からみたいです」と返事が来る。  一瞬、雲行きが怪しくなる。だが、チケット発券が別日になるのはよくあることだ。そう自分に言い聞かせながらも、どこか心に引っかかる。  送られてきた個人情報が実在する人物のものなのかFacebookで調べてみると、相手から送られてきた顔写真や出身地の情報と一致した女性が出てきた。名前はAさん。タイムラインにはフェスやコンサートに行っている写真を何枚もあげていたので、本人で間違いないと確信した。  しかし安心したのも束の間、次の日になってメールを待つも、発券番号は一向に送られて来ない。何度も催促をしたが、夜になっても送られてくることはなかった。  もしかして、詐欺に遭ってしまった……?  心臓の鼓動が次第に早くなり、不安の波が押し寄せる。  チケット詐欺についてTwitterを使って調べた。すると、チケット詐欺の注意喚起をしているアカウントを発見。そこには、筆者と全く同じ、バーコードを使った詐欺の手口が書かれていたのだ。なんなら文面も、使っている絵文字すらも取引した相手と全くもって同じだった。  ……やられた。情けなさと怒りで打ちひしがれた。

被害者は多数、個人情報も悪用だった

 しかし落ち込んでいても始まらない。どうにかチケットの代金を取り返せないものかと、まずは「チケット詐欺の被害に遭った場合」の情報を収集した。  情報には“被害者の情報が多ければ多いほうがいい”と書いてあったため、Twitterでイベント名を検索し、他にも同じ被害者がいないか探すことに。すると「当イベントでチケット詐欺の被害が多発しているため気をつけてください」と注意喚起のツイートをしている女性を見つけた。  すぐさまDMで今回の一連の流れを伝え、手がかりがないか聞いてみた。すると、彼女も同じ人間からチケットを購入し、入金した途端に連絡が途絶えていたことが判明。手口も金額も全く同じである。  彼女は同じ被害者を探しては連絡を取り合って情報共有をしているらしく、知る限りでは筆者を含めてこれで6人目だという。  もしそれが真実ならば、あの送られてきた個人情報も悪用の可能性がある。筆者はFacebookでその女性、Aさんにメッセージを送って確かめようと思った。しかし返事は返ってこなかった。  そして1日も経たない間に、新たに2人の被害者からDMが届いた。どちらも同じ手口で、送られてきた個人情報も同じ人物だった。
dm

被害者のひとりとのDM(ダイレクトメッセージ)のやりとり

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