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三茶に出没「車椅子のケーキ売り」に直撃

街を歩いていると、ひと際異彩を放つ人物と出くわすことがある。そう、界隈ではちょっと知られた“名物おじさん”である。ただ、有名とはいえ、その強烈なインパクトゆえ存在(見た目)ばかりが独り歩きし、正体は知られていない。そこで今回、取材班が捜索&直撃してみた。

【車椅子のケーキ売り】
カレーが好きだからカレー、ケーキが好きだからケーキ

車椅子のケーキ売り

実方さんは移動販売の一方、障害者と健常者がつながれる憩いの場として「Cafe ゆうじ屋」を3月にオープン。シフォンケーキがしっとりして絶品!

 三軒茶屋の駅の付近をブラブラしていると、一風変わった、車椅子姿の男性に遭遇。男性の首にかかった看板には「ゆうじ屋」と「ケーキ売ります」の文字……。ケーキを買うついでに、この不思議な男性に話しかけてみた。車いすの主・実方裕二さん(52歳)は、生まれながらの脳性まひ。手足が不自由ながらも、15年間ケーキを売り続けている。だが、なぜケーキなのか? 実方さんは語ってくれた。

「以前はカレーが好きだったので、カレーを作って売ってました。でも、しばらくしてから、やっぱり僕はケーキが好きだし、手軽に販売できるということで、ケーキを作ろうかなって思ったんです」

 雨の日も風の日もケーキを売り続け、今や多い日は一日1万5000円も売り上げる“人気店”に。「障害者って、『どうせ自分は何もできないから』と思って、行動しないことが多い。でも『障害者だって、働けるんだぞ!』ってことを見せたかったんです」

 以前は介助を受けながらケーキを作っていたが、最近、実方さんは販売専門に。彼のレシピを参考に、調理師さんがケーキを作るのだとか。取材中も、「あれ? ゆうじさん」と、何度も人に声をかけられていた。車椅子のゆうじ屋は、三軒茶屋で愛される「街のケーキ屋さん」だったのだ。

●Cafeゆうじ屋
15:00~20:00(定休・月曜)
東京都世田谷区三軒茶屋2-14-22-102
03-3415-6671

― 超局地的[街の名物人間]直撃リポート【4】 ―




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