元うたのおねえさん・茂森あゆみが語る子育て「今思えば産後うつだったかも」
仕事をセーブし、子育てに専念していた
ワンオペ育児に奮闘、産後うつにも
――それくらい、子育ては大変だということなんですね。 茂森:第1子は出産に2日間掛かって、終わったらなんと、尾てい骨が折れていました。産後はまともに座ることもできませんでした。 夫はテレビ局に務めていて、当時は2つ大きな番組を抱えてものすごく忙しい時期だったんです。家にいてもずっと仕事をしていたので、子どもの泣き声が聞こえないように気を使いました。私は実家が熊本なのでほぼ1人で育児していました。 ――今は「ワンオペ育児」という言葉がありますが、まさにその状況だったんですね。 茂森:今考えると、長男が生まれたあとは産後うつのような状態になっていたのかもしれません。ほとんど外に出ず、子どもが泣くと私も泣いてしまっていました。布団に寝かせると泣くのでずっと抱いていて腱鞘炎になり…。睡眠不足でも子どもを抱っこしたままスーパーに買い物に行って家事もしないといけない。子どもって一瞬目を離したときに怪我をしたりするので、一人目だったこともあって毎日ドキドキして気が抜けなかったです。 それでも可愛いから、なんとか育てられるんですね。うたのおねえさん時代を振り返ると、そんな大切なお子さんをよく連れて来て私たちに預けてくださったなと思います。3歳くらいの子を渋谷まで連れてくるのは大変だったろうな、その気持ちをもっと当時分かってあげられたらよかったなと。自分が同じ立場になって、親御さんたちへの感謝や尊敬の気持ちが強くなったと思います。 <取材・文/都田ミツコ 撮影/山川修一>
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