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「お祭り」のルーツ。神様に祈り交信するための儀式だった

お祭りのルーツは?

・お祭りのルーツは「岩戸隠れ」 神社や寺院を舞台に儀礼としての祭りが始まったのは、日本神話の「岩戸隠れ」にあると考えられている。天の岩戸に隠れてしまった太陽の神アマテラスオオミカミに何とか出てきてもらおうと、八百万の神々が岩戸の前で踊り歌い宴を繰り広げる。気になったアマテラスは岩戸から出てきて、世界は光を取り戻すというエピソードだ。 ・裸で神と交流する「裸祭り」 日本の祭りの中に、「裸祭り」というものがある。褌(ふんどし)のみの裸体に近い格好で参加する祭りで、これは生まれたままの清らかな姿で神様と交流を行うためという意味がある。 <監修/朝里樹、イラストレーター/ひじやともえ>
怪異妖怪愛好家・作家。1990年、北海道に生まれる。2014年、法政大学文学部卒業。日本文学専攻。現在公務員として働く傍ら、在野で怪異・妖怪の収集・研究を行う。著書に『日本現代怪異事典』『世界現代怪異事典』(笠間書院)、『日本のおかしな現代妖怪図鑑』(幻冬舎)がある。
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日本異界図典
私たちが生きる世界の向こう側にある見えない世界「異界」――。いにしえの人々は、人知を越えた存在を畏れ敬い、異界という世界を創り上げた。人々が異界を通し築き上げた文化や伝統、社会を解説していく。
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