「お祭り」のルーツ。神様に祈り交信するための儀式だった
―[シリーズ「行事」]―
例年であれば、全国各地で「お祭り」が開催されるシーズン。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が相次いでいるが、本来は神様に感謝する“儀式”が変化したものだ。
そもそも人々にとって行事や祭りとは、神を敬い、死霊を恐れ、穢れや悪縁を祓うために行われるものが多かった。ここでは、その基本的なルーツを知ることで、いにしえから続く伝統と歴史の重みを感じてもらいたい。以降、朝里樹氏の著書『日本異界図典』(ジー・ビー)より一部を抜粋して紹介する。
神様に祈り交信するための儀式
神である神輿や山鉾を揺らすことで神をもてなす
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怪異妖怪愛好家・作家。1990年、北海道に生まれる。2014年、法政大学文学部卒業。日本文学専攻。現在公務員として働く傍ら、在野で怪異・妖怪の収集・研究を行う。著書に『日本現代怪異事典』『世界現代怪異事典』(笠間書院)、『日本のおかしな現代妖怪図鑑』(幻冬舎)がある。
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『日本異界図典』
私たちが生きる世界の向こう側にある見えない世界「異界」――。いにしえの人々は、人知を越えた存在を畏れ敬い、異界という世界を創り上げた。人々が異界を通し築き上げた文化や伝統、社会を解説していく。 |
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