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『テイルズ オブ』シリーズの新作登場。懐かしの初代と2作目を振り返る

『テイルズ オブ デスティニー』

ナムコ/PS1/1997年
テイルズ オブ デスティニー

シリーズの基盤を作った『テイルズ オブ デスティニー』を移植したPS2版の公式サイト

 その2年後の1997年に、シリーズ第2作『テイルズ オブ デスティニー』がPS1で登場します。出荷本数は113万9000本とミリオンを突破。この『テイルズ オブ デスティニー』のヒットで、『テイルズ オブ』シリーズが確固たるものとなりました。  PS1の性能を存分に活かして、初代のとっつきやすいポップなアニメ感覚をさらに推し進めた『デスティニー』。アニメムービーとともに流れる主題歌は人気バンド「DEEN」の『夢であるように』。この曲はDEENの代表曲のひとつともなっています。  キャラクターデザインはイラストレイター・いのまたむつみさん。特に天才少年剣士・リオンは今でもシリーズ屈指の人気を誇っています。フィールド画面でキャラを動かさずに一定時間経過するとパーティメンバーが勝手におしゃべりする「アクティブパーティウィンドウ」も、仲間の関係性を想像させる上手い仕掛けでした。

友達との協力プレイも楽しかった

テイルズ オブ デスティニー

「人格を宿す剣」に選ばれたマスターたちの戦いの行方を描く『テイルズ オブ デスティニー』

 前作の戦闘を発展させた「エンハンスト・リニアモーションバトルシステム(E-LMBS)」はより細かいマニュアル操作が可能となり、さらに2人協力プレイ(マルチタップをつなげば最大4人)も搭載。友達と一緒にRPGが遊べたのが嬉しかった記憶があります。 『ドラクエ』『FF』とは異なる、新しい風を吹き込んだ『テイルズオブ』シリーズ。今後どのような立ち位置で進化を続けていくのか、新作『アライズ』への期待が膨らみます。<文/卯月 鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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