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自民党総裁選 暗躍する安倍前首相、岸田ではなく高市を支持するワケ

党員人気の河野氏と宏池会のプリンスが有力視されるなか暗躍する安倍前首相

総裁選

9月3日、自民党臨時役員会で総裁選不出馬を表明した菅首相は、その後のぶら下がりで「新型コロナウイルス感染拡大の防止に専念したい」と理由を説明。たったの2分で会見を切り上げた

「懐の深い方で、息子みたいな年の私に引くという選択肢まで含めて話をする。(中略)思い出すとね、言葉が浮かんできますけど……」  9月3日、言葉を詰まらせながらこう語ったのは小泉進次郎環境相。この日はポエムを温存。突如、菅首相が自民党総裁選への不出馬を表明したことを受けての男泣きだった。
総裁選

小泉進次郎環境相

 首相の電撃退陣は、日本中を驚かせた。前日には「二階俊博幹事長に、総裁選に出馬する意向を伝えた」と報じられていたからだ。翻意のきっかけは8月末にあったという。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が話す。 「毎日新聞が突如『菅首相は9月中旬に解散に踏み切る意向』と報じたんです。これが自民党内で『総裁選を先送りする勝手な解散は容認できない』と猛反発を呼び、首相の専権事項である解散権が事実上奪われた」  そこに身内が追い打ちをかけた。 「9月2日には首相のお膝元である自民党神奈川県連が『応援できない』と“菅離れ”を表明。その晩には、菅首相が麻生太郎副総理に『河野太郎行革担当相を幹事長に据えたい』と打診しましたが、『河野が潰れたらどうするんだ?』と拒否された。  菅首相は石破茂氏を政調会長、二階派の武田良太総務相を選対委員長とする人事も考え、当人と土日に直接会談する手はずを整えていたようですが、身内や麻生氏らから突き放されて、退陣以外の選択肢がなくなった」(鈴木氏)

総裁候補が乱立する騒ぎに

総裁選 その結果、ご覧のとおり総裁候補が乱立する騒ぎに。岸田文雄前政調会長は連日メディアに登場。河野氏も出馬に意欲を示し、「武田総務相らが石破氏を推す姿勢を見せている」(全国紙政治部記者)という。  下村博文政調会長や野田聖子幹事長代行の名も挙がっている。だが目下、注目を浴びているのは高市早苗前総務相。最大派閥細田派の事実上の領袖、安倍前首相の支持を取りつけたとされているからだ。 「高市氏は元細田派で安倍氏と政治信条が近く、保守票を期待できるため、とされているが、実態は違う。“河野首相”なら、急激に世代交代が進んで党内の制御が利かなくなる。  かつてのポスト安倍最有力で禅譲の話もあった岸田氏を支持するのが順当だが、河野氏の対抗馬としては弱いうえ、モリカケ問題や’19年参院選で河井杏里陣営に流れた1.5億円問題に言及し始めた。  再び安倍氏が矢面に立たされるリスクがあるため、消去法で高市支持になったんでしょう」(二階派議員)
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“高市首相”の芽は薄い
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表紙の人/ 宇垣美里

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