更新日:2021年09月08日 12:07
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自民党総裁選 暗躍する安倍前首相、岸田ではなく高市を支持するワケ

現状、“高市首相”の芽は薄い

総裁選

高市早苗(60)

 麻生氏も支持すれば、細田・麻生両派をまとめて議員票383票の3分の1に達する可能性も。だが現状、“高市首相”の芽は薄い。鈴木氏が話す。 「今回の総裁選は衆院選と直結するうえ、党員票も加えたフルスペック選挙。議員票と同数の党員・党友票の獲得が大きなカギを握ります。その党員人気が高いのは、河野、石破、岸田氏の順。支持率低迷で落選の危機に瀕している党内若手議員が派閥の論理に縛られずに投票する可能性を考えれば、この3氏に絞られそうです」

注目は河野氏

総裁選

河野太郎(58)

 なかでも政治ジャーナリスト・藤本順一氏の注目は河野氏だ。 「祖父・一郎氏、父・洋平氏と続く政界の名門の出で、党員、国民からも人気が高い。その言動が反発を呼びがちですが、一定の保守票も見込める」  加えて、期待されるのが小泉氏の支持を取り付ける可能性。 「二階氏という安倍・菅両政権を陰で支えた最大の功労者の切り捨ては、保守思想にもとる行為。仕えた首相の退陣に涙して男を上げた小泉氏のほうが、保守層の支持を取り付けられるポテンシャルがある。同じ“神奈川県勢”で、昨年の総裁選でも河野支持を表明していた小泉氏の存在は、河野氏の追い風になると見ています」(藤本氏)
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