カーライフ

カウンタックバカによる「新型カウンタック評」

10年ぶりにカウンタックを買った

オートクラブ

アニバーサリー(左)/LP400(右)個人的にはLP400よりも新型よりも、ガンダムのようなアニバーサリーのデザインが好きです。10年前、教習車以外で初めて運転したMTがカウンタックだったのは、今ではいい思い出です(担当K)

 昨年私は、もう一度バカになりたくなって、10年ぶりにカウンタックを買った。10年前は1500万円で買えたカウンタックの最終モデル「アニバーサリー」が、3000万円に値上がりしていたので、半分しか買えずに2名の共同所有になったけど、買うことは買った。  そして迎えた今年。カウンタック誕生50周年を記念して、カウンタックが復活してしまった!  車名は「ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4」。最初に発売されたカウンタックは「LP400」で、「縦置きミッドシップ4リッター」を意味したが、新型は「縦置きミッドシップハイブリッド800馬力4WD」を意味している(正確には814馬力だけど)。  いや、カウンタックは性能なんかどうでもいい。格好がすべてなのだから。で、新型の格好はどうかというと、ほぼそのまんま! ただサイズがデカくなっただけに近い。

リトラクタブルヘッドライトが固定式に

 もちろん、細かいところはいろいろ違う。リトラクタブルヘッドライトが固定式になったのは、歩行者保護のため、リトラの新型車が禁止されているから。元祖のようにドアが真上ではなく少し斜め上に上がるのは、ベースのベースがランボルギーニ・アヴェンタドールだから。それ以外はほとんどそのまんま、元祖カウンタックに近い格好である。  あまりにもオリジナルに近いので、オーナーとしては、イイともダメとも感じない。これがぜんぜん違う格好なら、「こんなのカウンタックじゃない!」ってことになるけど、あまりにも忠実なので、拍子抜けして感動も反感も沸きません。
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生産台数は、わずか112台
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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