カーライフ

カウンタックバカによる「新型カウンタック評」

生産台数は、わずか112台

オートクラブ

新型カウンタック

 カウンタックを持ってない元スーパーカー少年たち(現オッサン)の反応もおおむね同様で、出てくるのは小さな賞賛か小さな反感程度。ほとんど無風状態だ。あのカウンタックが復活したのだから、カーマニア的には大事件のはずなのに、これほど波風が立たないのは、デザインがそのまんまだったことに加えて、新型は死んでも買えないという現実があるだろう。  新型カウンタックの生産台数は、わずか112台。元祖が合計約2000台作られたのに比べてもウルトラ少ない。日本には11台が割り当てられ、即日完売したという。価格は未発表。お買いになるみなさまは、値段なんか見ないで注文してるんでしょうが、4億円くらいですかね? ベースになったランボルギーニ・シアン(限定63台)が3億9000万円だったので……。  これまでカウンタックには、古ければ古いほど値段が高いという法則があった。私のアニバーサリーは今3500万円くらいだが、最初のLP400は今では1億円超という具合に。作ったばっかりのカウンタックが4億円は高すぎるだろ! ならリトラでドアが真上に開く古いカウンタックでええわ! なんて言っても新型は買えないんだけど。

【結論!】

元祖カウンタックは、カネを出せばなんとか買えるけど、新型カウンタックは逆立ちしても買えない。買えないクルマには夢を抱けない。だから元スーパーカー少年たちも、新型にはあまり関心がないのでしょう。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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