カーライフ

カウンタックバカによる「新型カウンタック評」

世界限定112台の新型を見て、カウンタックバカは何を思ったのか?

新型カウンタックはありなのか? なしなのか? カウンタック復活のニュースは、買えない人も巻き込んで大きな話題になりましたが、数少ない元祖カウンタック・オーナーは、この衝撃の復活をどうとらえたのか? たまたま身近に元祖カウンタックを2台も買ったオーナー(カウンタックバカ)がいましたので、新型カウンタック評を述べてもらいました!
オートクラブ

NEW LAMBORGHINI COUNTACH

【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます 永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)、アウトモビリ・ランボルギーニ=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

まさかのカウンタック復活!

 ランボルギーニ・カウンタックは、人間をバカに変えるスーパーカーである。  正確には、「人間をバカに変える格好」だろうか。人はカウンタックの性能とは無関係に、その格好を見ただけでバカになる。  日本には、軽トラをベースに「コカウンタック」を自作したクルマバカがいるが、中国にも25万円で「陳(本人の名前)式カウンタック」を自作したバカがいる。イギリスには、地下室でカウンタックを自作し、完成後に掘り出したバカがいる。人はカウンタックを見ると、理性が崩壊するのである。  私も11年前、カウンタックを買ってバカになった。自分だけでなく周囲もバカになった。カウンタックで走ってると、ケータイをクルマの窓から突き出して狂ったように追いかけてくるバカがいる。サービスエリアに止めれば子供たちが集まってきて、ママが「絶対触っちゃダメよ!」と金切り声を上げる。通りすがりの自転車のジジイが「何㎞出るの?」と言って写真を撮る。そんな現象、フェラーリではありえない。
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10年ぶりにカウンタックを買った
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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