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大阪のパチンコ店がワクチン接種会場に店を提供「1億円よりも大切なこと」

接種に提供した4日間の売上げ1億円よりも大切なこと

大規模接種会場

フリーダム天六店の外観。かなりの大型店である

 実際に接種を受けたという30代の男性に話を聞いてみた。 「他の接種会場でなかなか予約が取れなかったので良かったです。大規模接種会場だとシャトルバスでの移動があると聞いていたのですが、パチンコ店は駅チカなのでアクセスしやすいのが良いですね。店内は換気もしっかりと行われていて居心地が良かったです。  ひと席ずつに『体調にお変わりがある方は呼び出しボタンを押してください』と書かれた紙が貼っているので不安もありませんでした。音楽などは流れていなかったのですごい静かでしたが、パチンコ台のライトがついているので非日常感を味わうことができましたね(笑)」
大規模接種会場

接種会場に来た人たちからはおおむね高評価だったという

 1回目の接種は9月13~14日、2回目は10月12~13日に行われる予定で、パチンコ店としては4日間休業することになる。休業の損失は1億円弱と売上的にはかなり痛手だと思うが、「売上よりも打ちたくても打てない人が優先。これを機にパチンコ業界にも一石を投じることになれば」と広報の内藤さんは言う。

パチンコ店のあるべき姿とは……

 一時はコロナ感染拡大を招くと批判を受けていたパチンコ店だが、今回の接収会場提供は大きな反響を呼んだという。パチンコ屋での大規模接種は今回の件を皮切りに今後、全国的に広まっていくのかもしれない。フリーダム天六店が投じた一石は、業界にどう響くのか。これからも注目したい。 取材・文/カワノアユミ
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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