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コロナ重症化で集中治療室から生還したマンガ家、実体験を描く

“未読スルー”で異変を察知

 私は「体調、いかがでしょうか?」と送ったLINEも“未読スルー状態”。ここに来て、コレはヤバイぞ……となったわけです。  ただ、橋本さんには奥さんもいらっしゃるので、最悪な場合は奥さんの手助けが……と思ったのですが、次の瞬間、いや、奥さんも罹患してたら共倒れだぞ!と。  そこで私は橋本さんの奥さんを知る知人に連絡を取るなどしたのですが、その知人とも連絡が取れず、自分の考えの甘さを深く呪いました。便りがないのは元気な証拠……これはコロナでは当てはまらないのです。

ようやく連絡がとれたが……

 そして“未読スルー状態”から3日後、最後のLINEから実に8日後に届いたLINEにはこう書かれていました。 「入院してまして、エクモの一歩前まできてましたした」(※原文ママ)  この文末の打ち間違えが、妙に不安を煽ったのを覚えています。  コロナが広まってから1年半が過ぎました。志村けんさんなど有名人の死が数多く報じられ、毎日15時前後に速報のように流れてくる「今日の感染者数」に一喜一憂する日が続いています。  しかし、私も含めてコロナについてどこか他人ごとのようになっているのではないでしょうか。今回の橋本さんのコロナマンガ、読むと思わず笑ってしまうことも描かれています。ですが、この出来事はマンガの中だけでなく、私やこのマンガを読む読者の方のすぐ横で起きていることです。  橋本さんの闘病記はまだ続きます。死地から蘇った橋本さんの体験記をぜひ、皆さん読んで感染予防の一助にしていただきたいと思います。 日刊SPA!編集部/長谷川大祐
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84

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