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ひろゆきが考える「子どもの習い事をムダにする親のNG行為」

親ができない習い事をさせても無意味

ひろゆき――親心としてはやってほしい習い事もあると思います。そういう場合はどうしたらいいですか? ひろゆき:まずその習い事を楽しいと思ってもらう必要があります。例えば、ピアノ。親が楽しそうにピアノを弾いていることが何よりも大切で、子どもは親がやっていることを真似したがる生き物。その結果、周りの子どもに比べてピアノができるようになると、それが自信になって自発的に練習するようになる可能性があります。  そもそも親がスキルを持っていないもの、できないものを習わせる、やらせても意味がないと思っています。親が英語を喋れないのに、子どもを英会話スクールに通わせても、「授業が役に立っているのか?」「本当に英語が喋れるようになっているのか?」という判定ができませんよね。

「ご褒美」でやる気を維持させることの問題点

――たしかに親のエゴだけで強引にやらせても、やる気を継続させるのは難しそうです。 ひろゆき:子どもが好きでもないのに強引にやらせて、親もスキルがない場合はだいたいムダに終わるはずです。そこはクリアできたとして、子どもを乗り気にさせたいとき「ご褒美制度」を導入する親がいますが、僕はこれには弊害があると思っています。  例えば、ピアノ教室に行く前の練習にご褒美をあげると、子どもは「ご褒美がもらえるからピアノをやる」と認識します。すると、ほかの行為は「ご褒美がもらえないムダな行為」という認識になってしまうので、よくありません。  ご褒美制度を導入するなら「練習したから」という日々の出来事ではなくて、発表会など不定期なものへの努力の結果にご褒美をあげるほうがいいと思うのです。
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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