ひろゆきが「離乳食は手作りすべきか?」の議論は無意味だと考えるワケ
愛するわが子どもを大切に育てたい――その想いとは裏腹に、育児に疲弊する現代の親たち。子育て&教育論をまとめた著書『僕が親ならこう育てるね』が話題のひろゆき氏は、育児にも「適度な手抜きが必要だ」と説く。その理由とは?
日本人は「自分の苦労を他人にも味わわせたい」派の人が多いのか、「子どもの食事はすべて市販の離乳食」と主張した人に反対意見がたくさん出て、大炎上したことがありました。
この反対意見の中に「市販の離乳食だと子どもへの愛情が足りない」とあったのですが、少々おかしいなと思った次第です。
離乳食を食べる0~1歳の子どもは、食事を「誰に与えてもらっているか」の印象は残っていたとしても、「食事が市販品だった」までは覚えていないと思います。もし0~1歳の記憶があって「離乳食が市販品だった」と言う子どもがいたら、相当の天才児です。
おそらく離乳食が手作りか市販品かの騒ぎにコメントをするような大人よりも、マシになっていると思います。
栄養価のバランスや安全面を危惧する意見もありましたが、市販品は各企業が栄養バランスを考えて作られていますし、衛生的なクリーンルームで調理・密閉・殺菌され賞味期限も明記されています。
一般家庭の台所で手作り離乳食を作って冷凍保存するよりも、雑菌混入の可能性は明らかに低いわけです。
もちろん、手作りを食べさせたい人は食べさせてあげればいいとは思いますが、それは育児でストレスをためない範囲の余裕がある人が、好きにやればいいこと。
育児の事情は人それぞれなのに「離乳食を手作りすべき」と押しつけるのは違いますよね。
離乳食を市販品で済ませてはいけない?
手作りよりも雑菌混入の可能性は明らかに低い
1
2
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
記事一覧へ
![]() | 『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』 仕事やプライベートで言葉に困ったとき…ひろゆきなら、こう言う! 50のシチュエーション別に超具体的な「言い換え術」を伝授。 ![]() |
![]() | 『ざんねんなインターネット』 日本のインターネット上で起こる様々な炎上事件や犯罪行為をどう見てきたのか? 満を持して出す、本気の「インターネット批評本」! ![]() |
![]() | 『僕が親ならこう育てるね』 2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏の新刊は“教育&子育て論” ※本の著者印税は、児童養護施設へのパソコン寄贈に充てられます。 ![]() |
記事一覧へ
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
母が「末期がん」と宣告されて目の前が真っ暗に…それでも「心の健やかさ」を保つには
睡眠の質を良くしたい、ストレスを低減させたい時のお助け「とっておきのアイテム」とは
日本企業で「新規事業」がなかなか進展しない“意外で、深刻すぎる背景”
「Slackやメール通知が1時間に100件以上、気が休まらない」強いストレスの悩みに専門医が回答
「自分より下がいる」というマインドは危ない。孤独な単身赴任で悩む47歳に専門医が助言
ひろゆきが考える「“テストの点がよくない子ども”に大人がするべきこと」
ひろゆきが「こども家庭庁は結局、何の役にも立たない」と悲観的なワケ
ひろゆきが思う「子どもに『戦争』を教える際に絶対にやってはいけないこと」
ひろゆきが考える「プログラミング学習でやってはいけない」ワースト1
ひろゆきが教える「人の子育てに口を出す」人の対処法ベスト1
54歳、シングルマザーとして歩んだ現役セクシー女優の軌跡。子どもは「ずっと前から知ってたよ」
「粉ミルクは体に悪い」と主張、“母乳を強要する夫”が怪しい動き…「子供がよく眠るようになった」まさかの理由に愕然…
「お年玉は全額子供に渡す」子育て歴20年のミニマリストが力説する“隠さない育児”のメリット。性の話もオープンに
ママ友は作らない、性の話は隠さない。ミニマリストが「子育てでやめてよかった」3つ
夏休みの“沖縄家族旅行”が台風で中止に…「地獄の空気」を切り抜けた父親の“機転”とは?
「この出来損ない!」医学部卒の教育ママが息子に与える“教育虐待”の実態
日本が落ちぶれたのは「変わり者」を排除したから?わが国で“多様性”が浸透しない背景を生物学者が解説
高所得層が「子供を東大生にするために読ませていた本」とは?”世界に関心を向ける”ための3冊
中学部活の“ヒップホップ禁止令”が呼んだ波紋。「些細な問題すら当事者間で解決できない」社会が示すもの
笑い飯・哲夫が教育本を出版。「親御さんに伝えたいのは『がんばらないでいい』ということ」
この記者は、他にもこんな記事を書いています