仕事

年収150万円アップした例も。コロナ転職で人生が好転した人たち

“年上の部下”のほうが給料が良かった

悩み 東証一部・大手企業にて、当時最年少でチームリーダーに昇進するなど、順風満帆の社会人生活を送っていた三田怜治さん(仮名・20代)だったが、1回目の緊急事態宣言で輝かしいキャリアに陰りが見え始める。 「同部署にてチームリーダーに着任した社員は全員、昇進のみで給料は上がりませんでした。ミッションが個人からチームの達成へと変わり、給料は下がったし、他部署で同時期にチームリーダーに着任した社員の給料は上がっていました」  また、社会人歴・社歴だけが長く、三田さんよりも明らかに仕事ができない“年上の部下”のほうが給与は良かった。チームリーダーより上の役職は詰まっており、今後の昇進・昇給は見込めなかったと話す。  不合理な人事制度に嫌気がさして、三田さんは退職を決意した。

大手からベンチャーに転職

「転職活動もコロナ禍の影響を受けました。中途採用の凍結もしくは、選考基準の見直しをした企業も多かったのではないでしょうか。面接の機会すらもらえないこともありました」  コロナ禍さえなければ——。  自分の経歴があれば、100%書類選考を通過していたはずだという。最終的には約半年で150社程度に応募し、転職活動は思った以上に長期化してしまった。 「大企業に嫌気がさして、採用コンサルティング事業を展開しているベンチャー企業へ転職しました。コロナ禍なので、出社は必要最低限で基本的にはほぼリモートワークです」  転職先の社長が非常に社員想いで、それぞれのライフスタイルに合わせて仕事を柔軟に割り当ててくれるそうだ。 「会社は社員のものでもあるという意識から、希望した社員たちで会社方針などを話し合う機会があります。この経験で、自分自身は会社の重役であるとの自覚が芽生えてきました」  給与は500万円から550万円へ。納得する会社から内定をもらうまで諦めずに探し続けた結果、現在の会社に転職が実現。非常に満足していると話してくれた。
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1日19時間も仕事に拘束されて手取り23万円
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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