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500万円で身長を10cm買った30歳医師に聞く「高身長は本当にモテるのか?」

帰国後は無事に日常生活に戻れた

――手術は何回受けて、期間はどれくらいかかりましたか? Gen:アルメニアに約5か月滞在し、3回の手術を受けました。最初に、ひだり太モモとみぎスネを手術し、約2か月かけて5センチ骨延長しました。次に逆の対角、つまり、みぎ太モモとひだりスネを手術し、これもまた約2か月かけて5センチ骨延長しました。こうして10センチの骨延長が完了した後、3回目の手術で、髄内釘は残したまま創外固定器だけを外します。アルメニア入国から約4か月半の時点です。そこから2週間ほどリハビリを行い、歩行器で体重を支えながらであれば、50mくらいは歩けるようになったので、帰国しました。 ――日本に帰ってきてからはどうしていましたか? Gen:最初は実家でリハビリをしながら過ごしました。2週間ほどで、歩行器なしで普通の杖を使って歩けるようになりました。3か月後には、日常生活で困ることは特になくなりました。ただ、よくTwitterで「スポーツできますか?」とか聞かれるんですけど、基本的には運動能力が落ちることは覚悟して受けるべきです。全力疾走が遅くなるとか、サッカーならドリブルが下手になるとかはあるでしょう。十分なトレーニングとリハビリで元の運動能力を取り戻せる可能性はあるので、各々の頑張り次第でもありますね。

アルメニア滞在で最もツラかったことは…

Gen――手術後は、とっても痛そうですね。 Gen:専門医が丁寧に骨切り手術を行うので、事故による骨折より痛みは少ないと思います。ただ複数の骨を折るので、その分の痛みは大きいですね。 ――やっぱりいちばん辛いとなると、痛いってことになりますか? Gen:痛みはもちろんありますけど、いちばん辛かったというと、どうだろう。うーん……ご飯があまり食べられなかったことかな。全身麻酔後はしばらく吐き気もあるし、骨延長中は体が絶好調というわけにはいかないので、食欲は湧いてきませんでした。アルメニアの食文化が日本とは違うので、口に合いにくかったのもあります。ただ、食事を作ってくれるメイドさんに翻訳アプリなども駆使して日本食を頼んだら、色々試行錯誤して作ってくれたので、滞在の後半はだいぶ美味しく食べられるようになりました。
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研修医時代、500万円貯金してアルメニアへ
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