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帰宅困難者がまたも溢れたワケ「ハード面の備えはできていたが、運用に課題があった」

都内の二十数か所で漏水

 国土強靭化計画によって、災害対策のインフラ再整備は進んでいると思いきや、都内の二十数か所で漏水があった。もっとも大切な足元のライフラインが見落とされていたのではないか。 「漏水の原因は『空気弁』の不具合です。一方で、水道管の老朽化が深刻なのも事実。しかし、費用対効果の観点から交換は進んでいない。効率化のため水道民営化の動きもあるが、災害時にどこまで対応できるかは未知数。  震度6ともなれば水道管破裂や断水もあるなか、ここ最近、東北や九州でも強い地震があったように、日本周辺が活発な地殻変動の時期に入っている。自治体間の協力体制の構築が急務です」

首都圏の下は複雑にプレートが重なり合う

 千葉県北西部が震源だったが、最大震度5強の揺れを観測したのは震源地からやや離れた東京・足立区や埼玉・川口市など。 「震源が75㎞と深いため、震源から距離があっても地盤が軟らかい場所の揺れは大きくなる。首都圏の下には複雑にプレートが重なり合っているため、いろんなタイプの地震が起こりうる」(古本氏)  首都直下地震ではM7クラスが想定される。教訓を次につなげる工夫が必要だ。 <取材・文/週刊SPA!編集部 写真/毎日新聞社/アフロ> ※週刊SPA!10月12日発売号より
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週刊SPA!10/19・26合併号(10/12発売)

表紙の人/ 山田杏奈

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