更新日:2021年10月20日 12:19
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ひろゆきが「徒競走で順位をつけない教育」はバカすぎると考えるワケ

比べることが問題なのではなく、評価の仕方が問題

ひろゆき このように世界中どこに行っても争いや順位がつくのは当たり前の社会なのに、もし本気で「比べない教育がいい」と言っている人がいたら、それは子どもを純粋培養するのがいいと信じ、子どもが社会に出てからのことをまったく考えていない、バカなのだと思います。  もちろん、比べられることで劣等感を抱き、やる気を失ってしまう子どももいるでしょう。しかし、逆に比べられることで客観的な成果を把握し、うまくやっている人の真似をしようとする、競争力を身につけるきっかけにもなり得るのです。  つまり、教育において比べることが問題なのではなく、評価の仕方が問題だと思うのです。

競争は自分の得意を見つける手段

 ここで重要になってくるのが、比べられても“できない子”という劣等感を抱かせないようにして、次に頑張るように仕向けられるかどうかです。  比べられて“できない”とわかったら、違うことを見つけるチャンスでもあります。ガチで向いていない不得意なことをやり続けるくらいなら、得意なものを探して上手になっていくことを教えたほうが健全ですし、子どものためにもなると思うのです。  以前も書いたと思いますが、日本の大学は5教科で満遍なく点数を取れる人が良い大学に入れる仕組みになっています。
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子どものためを思うなら競争を避けてはいけない
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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