お金

借金500万円男。パチンコの景品を冷やして飲む「贅沢なひととき」を過ごす

「保存」は革命だ!

 こうして僕は数年ぶりに冷蔵庫と電子レンジを手に入れた。冷蔵庫はかなり助かっている。特に緊急事態宣言が明けてから色んな知り合いに食べ物を恵んでもらっている僕にとって、「保存」は革命だった。  もらったものをその日のうちに食べる必要がないので、明日や明後日の自分を生かすことができた。これまでは飲み物も食べ物も常温保存だったので、パチンコの景品でもらったヤクルトやレッドブルがキンキンに冷えた状態で飲めるというのは格別な贅沢だった。  電子レンジはこれまで湯煎で行っていた全ての作業を代わりにしてくれている。例えばレトルトご飯を作る時、これまではお湯を温め、14分の湯煎をして合計20分ほどかかっていたのに対し、電子レンジは2分で出来上がる。圧倒的時短だ。この余った18分で何ができるかと言うと特に何もしないわけだが、SFの世界に来たような驚きがあった。  科学は人間の生活をより豊かにする。ビックカメラは手の届かない夢のテーマパークではなく、確かな技術を手に入れることのできる場所だった。

店員に感謝の言葉を……

 また一つ大人の充実を手に入れた僕は、翌週もビックカメラに行き、対応してくれた店員に挨拶に行った。満足していることを是非とも伝えたい。貴方の顧客はより良い生活を手に入れましたよ、と。 「洗濯機と冷蔵庫と電子レンジ、問題なく動いてますよ、ありがとうございました」 「ええ? はあ、ありがとうございます。ええと、何か?」  先週一番安い客は普通に忘れられていた。僕が店員でもそうだったと思う。
フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 Twitter→@slave_of_girls note→ギャンブル依存症 Youtube→賭博狂の詩
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