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おじさんは何故SNSで叩かれる?下の世代だけでなく同世代からも嫌われる“特徴”

政治家や著名人の失言、おじさん構文の炎上など、非難を浴びることの多いおじさん。下の世代からの揶揄にとどまらず、手を取り合うべき同世代から嫌われてしまうことも。近年のおじさん叩きが止まらない現状は、なぜ続くのか?健康社会学者の河合薫氏に聞いた。

繰り返されるおじさん叩きに拍車をかけるSNS

おじさん

写真はイメージです(以下同)

 河合氏は、「おじさん叩きの歴史は繰り返しているんです」と分析する。 「現在のおじさんは、バブル期世代と就職氷河期世代の2種類に分けられます。就職氷河期世代はバブル期世代を叩き、下の世代には叩かれる。バブル期世代も若手だった’80年代は『新人類』と揶揄され、自分たちを理解できない上の世代を叩いてきた。構造は変わりません」

バブル期世代が叩かれやすい要因は?

 河合氏は、バブル期世代が叩かれやすい要因として、サラリーマンの平均賃金が30年も変わっていないことを挙げる。 「バブル期世代は、若手の頃からキャリアを重ねれば役職や給与に反映されていた。時代の恩恵を受けてきたのに、不況の中を生きてきた下の世代に『俺らの頃はもっと……』と得意げに語る。序列社会の恩恵もなく未来が暗い下の世代からすれば、不満を抱くのも当然です」
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叩かれる原因は「上から目線」
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