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その民間保険、ホントに必要!? 知らないと損する“国の社会保険”をプロが解説

あなたはすでに国の保険に入っている

ビジネスマン

将来の不安は尽きない(※写真はイメージです)

「大きな病気やケガをした時、医療費が高額になったらどうしよう……」 「一家の大黒柱である自分に何かあった時、残された家族が暮らせるか心配……」  このような不安から、民間の医療保険や生命保険に入るべきか悩む方も多いでしょう。ですが、安心して下さい。あなたはすでに社会保険という、国が用意する手厚い保険に入っています。  社会保険の仕組みを理解している人は意外と少ないのですが、まずは制度を知り、それでも足りないと感じれば、民間の保険でカバーするという順序が大切です。ただ、制度が多くどこから調べればいいのか、分からないという方も多いはずなので、今回は社会保険で最低限知っておくべき知識を紹介します。
小林亮平

登録者数32万人を超えるYouTube「BANK ACADEMY」を運営、『これだけやれば大丈夫!お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)の著者である小林亮平氏

 本記事を読んだ上で、本当に民間の医療保険や生命保険に入る必要があるか考えてみて下さい。

社会保険における医療保険とは?

 社会保険は病気やケガ、失業や介護など様々なリスクに備えるための公的な制度です。大きくは5つに分かれ、医療保険、年金保険、介護保険、労災保険、雇用保険があります。  たとえば公的な医療保険は、日常生活での病気やケガなどの際、治療費や生活費に対して給付をする制度です。会社員が加入する健康保険、公務員が加入する共済組合、自営業者などが加入する国民健康保険に分かれます。  医療保険といえば、保険証を出せば窓口における医療費が3割の自己負担で済むのが馴染み深いと思いますが、他にも高額療養費制度や出産育児一時金、会社員や公務員の方は傷病手当金、出産手当金などがあります。
医療保険

※傷病手当金、出産手当金の1日あたりの金額は、支給開始日以前の12カ月間の標準報酬月額の平均額÷30日×2/3
※『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)より

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知らないと損! 高額療養費制度
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1989年生まれ。横浜国立大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。同行退社後、ブログやSNSでNISAやiDeCoなど資産運用の入門知識を発信。現在はYouTube「BANK ACADEMY」の運営に注力しており、YouTubeのチャンネル登録者数は70万人を超える。「超初心者でも理解できるよう優しく伝える」をモットーに、自作のイラストを駆使した丁寧な解説が好評を得ている。著書に『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)がある

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これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生

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