老後資金2000万円も夢じゃない。つみたてNISAが“早くやったもん勝ち”のワケ
人生100年時代と言われて久しいが、このままでは老後の資金が足りない——。いま、コロナ禍で給料やボーナスがカットされるなど、お金の不安は増していく一方だ。そんななかで、どのように資産を形成すればいいのか。
気軽に始められる投資の方法として話題にのぼることも少なくない「つみたてNISA」。とはいえ、いったい何なのか、よくわかっていない人も多いはず。そこで今回は、登録者数34万人を超えるYouTube「BANK ACADEMY」を運営、『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)の著者である小林亮平氏が、基本的な知識からおすすめの銘柄まで解説する(以下より寄稿)。
NISAとは、Nippon Individual Savings Accountのことで、少額投資非課税制度とも言われますが、投資の利益に税金がかからないお得な口座だと思って下さい。
たとえば利益に税金がかかる課税口座で、株式などの金融商品を買って、値上がりにより売却時に10万円の利益が出たとします。すると本来、投資の利益には約20%の税金がかかるため、2万円が差し引かれて、手元に残るのは8万円になってしまいます。
しかしNISA口座だと利益に税金がかからず、10万円がまるまる受け取れるので、課税口座よりも優先して使うのがおすすめです。
投資をこれから始めたいと思っている方も、まずはお得なNISA口座を利用してみるのがいいでしょう。
NISA口座は現状、一般NISA、つみたてNISA、そして未成年者向けのジュニアNISAがあります。
つみたてNISAのみ詳しく紹介しておくと、非課税枠(1月1日から12月31日までの1年間で投資できる上限額)は40万円とやや小さいものの、非課税期間(利益に税金がかからず運用できる期間)は、金融商品を購入した年から数えて最長20年と長いのが最大のメリットです。
また、つみたてNISAで選べる商品は、低コストなど金融庁が定めた一定の条件を満たした190本程度の投資信託などに厳選されているので、初心者でも迷わず選びやすいのも魅力です。
買付方法については、積立投資に限定されていますが、積立投資は相場の下落時に安い価格で買うことができて精神的な余裕を持ちやすいので、投資初心者にもピッタリです。ちなみに、非課税枠40万円を12カ月で割った約33,000円が、つみたてNISAにおける毎月の積立額の上限としてよく使われるので、覚えておくといいでしょう。
今さら聞けないNISAとは?
つみたてNISAの特徴は?
1989年生まれ。横浜国立大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。同行退社後、ブログやSNSでNISAやiDeCoなど資産運用の入門知識を発信。現在はYouTube「BANK ACADEMY」の運営に注力しており、YouTubeのチャンネル登録者数は70万人を超える。「超初心者でも理解できるよう優しく伝える」をモットーに、自作のイラストを駆使した丁寧な解説が好評を得ている。著書に『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)がある
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