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マッチングアプリに潜む詐欺男たちのあきれた実態「10万、20万円とむしりとられ…」

独身女性は誰にも相談できない……

 山木さんのような手口ではないが、マッチングアプリで女性を食い物をするケースは他にも。大阪府に住む岡部美紀さん(仮名・35歳)も被害を受けた1人だ。 「既婚者と知らなくて彼にずっと貢いでいました。給料日前でお金がないときとか、上司に無理やり付き合わされてお金がないときとか。年下だったので、つい奢ってしまっていたんですよね。でも、彼のことをこれっぽっちも疑っていませんでした。  この年齢になるとまわりがどんどん結婚していくので、彼氏の話をする機会ってなくなるんですよ。仮に話せたとしても『年下の彼氏がいるんだけれど、お金が全然なくて……』なんて惨めに思われそうだから言えないし。誰にも相談ができないのは独身女の闇ですね」

貸した金で妻子と高級旅館に……

 岡部さんが男の正体に気づいたのは、相手の名前をネットでググったときだった。SNSを発見して妻子持ちということが判明したのだ。 「あれだけお金がないと言っていたのに家族で高級旅館に泊まった写真を載せていたんですよ。しかも、私がお金を貸してあげた日と同じタイミング。あまりにもムカついて暴露しようと思ったけれど、結婚の約束をされていたわけでもないし、私が勝手に付き合っていると思い込んでいただけだったのかも。  しかも、マッチングアプリに登録しているということは当然独身だと思っていたんです。アプリの中には独身証明書を提出しないといけないのもあるのですが、私が登録していたのは年齢確認のみ。これも勉強代と思って諦めるしかないんですかね……」  マッチングアプリでこのようなことが起きたとしても、まわりに相談できないのは『マッチングアプリで出会うから……と冷ややかな目で見られそう』と岡部さんは肩を落とす。  今や出会いのツールとしてメジャーになったマッチングアプリだが、常に危険が潜んでいることも忘れないようにしたい。 取材・文/日刊SPA!編集部
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