更新日:2021年12月20日 14:56
カーライフ

フェラーリのマフラー職人が10年落ちレクサスを愛車に選んだ理由――2021年ベスト10

足グルマにお金はかけられない

 とはいえフェラーリは普段使いできない。別に足グルマが必要だが、そこにお金はかけられない。  彼はこれまでオペルやBMWなど、100万円以下の激安輸入車を足にしてきたが、今回は何を思ったか、中古のレクサスを買った。10年落ちのレクサスCT200hだ。価格はコミコミ95万円だったという。 「時代は電動化じゃないですか(笑)。まあ自分は電動化とは正反対の仕事をしてますけど、そろそろハイブリッドに乗ってみようかと思って、まずは先代プリウスを考えたんです。でも待てよ、プリウスならレクサスCTでもいいかなと思ったら、コイツに当たりました。見た瞬間にピーンと来ましたね」(岡田ピー) オートクラブ
オートクラブ

先々代BMW320iが車齢13年を超え、自動車税が上がるのを機に買い替えを決意。埼玉にあるスヘルさん(パキスタン人)のお店を訪れCTと出会う。スヘルさんのママがチャイを出してくるなど、一家の素朴で正直な人柄に打たれ、購入を即決した

10年前の最先端メカの数々に衝撃

 レクサスCTのハイブリッドシステムは、先代プリウスそのもの。つまりレクサスの皮を被ったプリウスだが、そんなブランド云々よりも、10年前の最先端メカの数々に、岡田ピーは衝撃を受けたという。 「なによりもハイブリッドですよ! 燃費計の数字を見るのが楽しくて、もう頭の中は燃費のことでいっぱいです。燃費を上げるためにわざわざ高速を使うなど、燃費命のカーライフになりました」(岡田ピー)  トヨタが初代プリウスでハイブリッドシステムを登場させてから約四半世紀。ついにその衝撃波が、火を噴くマフラー職人の元まで及んだ!
次のページ
なぜ燃費にハマるのか?
1
2
3
4
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ