更新日:2021年12月06日 18:52
エンタメ

M-1準決勝、人気コンビが続々敗退も「波乱ではない」と元M-1ファイナリスト

◆Cブロック

もも

もも

もも

 トップバッターは昨年から期待していた関西の新星コンビ「もも」がついに準決勝の舞台に登場。吉本興業所属の芸人は自社で劇場もあり、営業の数も多いのでほかの事務所の漫才師に比べて大きな舞台に強い。  しかし、「もも」クラスの若手はまだそこまで営業の数もこなしていないようで序盤は普段よりもゆっくりとスタートさせていた。緊張感も伝わってくる。それでも後半にかけてギアを上げていく。ネタ内容も今までのウケのいい部分も集中させ、「モモ」のネタのオールスターのような内容で決勝の切符を掴み取った。

オズワルド

オズワルド

オズワルド

 2番手は「オズワルド」。敗者復活戦を経ることなく、正面突破で連続出場をしていた「ニューヨーク」「見取り図」が敗退し、残るは「オズワルド」だけ。  設定も面白く、ツカミから大きな笑いが起こる。内容も冴えていて、ツッコミ担当の伊藤君がしゃべるたびに笑いが起きている。後半も無理なく伊藤君が上げきり、完璧な内容だった。3年連続、正面突破の決勝進出だ。

ランジャタイ

ランジャタイ

ランジャタイ

 3番手は問題児「ランジャタイ」が登場した。前回大会の敗者復活戦は最下位。「国民最低!」というセリフを残し去っていった2人だが、注目度が上がりこの1年で「ランジャタイ」に対する理解が深まり、準決勝ではボケ担当国崎君が叫ぶだけでウケるという状態。26組の中でどのコンビよりもウケていたのではないかという印象だ。  ならば決勝に送り込まずにはいられないだろう。決勝進出者発表直後のTwitterトレンドランキングでは、なんと「M-1グランプリ」を抑えて、「ランジャタイ」が1位になった。これは事件なのである。
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金属バット、ダイタク、からし蓮根、インディアンス
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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