更新日:2021年12月06日 18:52
エンタメ

M-1準決勝、人気コンビが続々敗退も「波乱ではない」と元M-1ファイナリスト

金属バット

金属バット

金属バット

 4番手はこちらも問題児「金属バット」の登場だ。僕の見立てではネタの出来はめちゃくちゃよかった。決勝進出しても良かったのではないかと思える内容だった。しかし、これも「ランジャタイ」のせいなのかもしれない。本当にもったいない。敗者復活戦で国民に訴えたい。

ダイタク

ダイタク

ダイタク

 5番手は準決勝常連である双子漫才師「ダイタク」。ボケ数も多く放っている、後半も畳み掛けている、内容も悪くはない。ただ、このブロックは「もも」から始まり「オズワルド」「ランジャタイ」「金属バット」と、あまりにもクセが強いメンバーが連なり、双子漫才師が薄味に見える異常事態が起きた。

からし蓮根

からし蓮根

からし蓮根

 6番手はM-1グランプリ2019ファイナリストの「からし蓮根」が返り咲きを狙ったが、惜しくも敗退となった。何度もいうが全然ウケている。力強いウケもあり、ボケ数も多く、後半もよかった。ただファイナリストのバランスを考えた場合、しゃべくりからコントへ入る通称「漫才コント」を選択する漫才師も多く、その戦い、選択という部分で敗れ去ったのかもしれない。こればかりは仕方がないところだ。

インディアンス

インディアンス

インディアンス

 混乱のCブロック最後の7番手は2連続ファイナリストである「インディアンス」だ。とはいえ昨年は敗者復活戦からの勝ち上がりであり、2人は正面突破したいと願っているだろう。その昔はインディアンスのようなハイテンションでハイテンポの漫才師は多く存在した。俺自身もインディアンスと同系統の漫才をしていたと思う。しかし、今現在あまりこのタイプはおらず、十分なテクニックがあり、技法も多く使用するインディアンスは逆に唯一無二感ある。2年ぶりの正面突破で決めた決勝進出である。
次のページ
ヘンダーソン、キュウ、アルコ&ピース
1
2
3
4
5
6
7
8
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

記事一覧へ
おすすめ記事