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国際G1香港国際競走の馬券ポイントは「京都競馬場」にあり

香港ヴァーズは日本馬にチャンスあり

 まずは日本時間15時00分発走予定の香港ヴァーズですが、JRA発表のレーティングで1位はイギリスG1馬パイルドライヴァー。エプソム競馬場で行われたコロネーションカップで記録された値ですが、同競馬場は直線が上り坂でシャティンとは真逆。3位のエベイラはサンクルー大賞2着馬ですがサンクルー競馬場は直線が上り坂で、これもシャティンとは異なるコース。適性的にはリンクしない可能性が高そうです。  レーティング2位の日本馬グローリーヴェイズは今年もクイーンエリザベスⅡ世カップを2着と適性はすでに証明済。2年前に制した舞台で再度の勝利に期待が高まります。他にも香港適性ならば香港の実績馬ロンバスカウンティや、京都競馬場で重賞好走歴もあるステイフーリッシュにも十分チャンスがあるでしょう。

スプリンターズステークスとは適性が異なる香港スプリント

 阪神JFの発送予定時刻15時40分と同時刻の発走予定である香港スプリント。レーティング1位は日本のピクシーナイトですが、京都競馬場の改修工事中にデビューした3歳世代で京都での実績がない点は気になるうえ、直線に坂がある中山競馬場で勝利した実績からもコース適性にやや疑問を感じます。それならばレーティング1位で並んでいる香港のホットキングプローンの方が適性は高そうです。  また、日本馬ではレシステンシアも出走しますが京都競馬場の勝利経験は2歳時のファンタジーステークスだけ。基本的には直線で上り坂のあるコースの方が得意なタイプなのでこちらも適性的には劣る可能性があります。  日本馬の中では前年の勝ち馬でもあるダノンスマッシュが適性的には最もマッチ。京阪杯、シルクロードステークスと京都競馬場で行われたスプリント重賞を制していることは2頭にはない強みです。  ちなみにスプリント路線は香港馬のレベルが高いと言われますが、その要因の一つにスプリンターズステークスが行われる中山競馬場とシャティン競馬場のコース形態が異なる点が大きいと個人的には考えています。
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各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)


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