更新日:2021年12月26日 10:27
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サラリーマンの平均収入以上を稼ぐ専業トレーダーに聞く「最新のFXテクはどれだけ有効?」

<DMA&壁抜きトレード>著名投資家考案のDMAでトレンドフォローの値幅取り

 株よりも高いトレードテクニックが要求されるFX取引。ファンダメンタルズ分析に加えて、さまざまなテクニカル分析を駆使するのが常道だが、その分析手法は日々進化を続けている。最新のテクニックはどれだけ有効なのか? 今回は専業トレーダーで多数のFX本を著している田向宏行氏に話を聞く。 FX

トレードに必要な情報はローソク足に詰まっている

「すべての情報は値動きに集約される。トレードに必要な情報はローソク足に詰まっているんです」  こう話すのは専業トレーダーで多数のFX本を著している田向宏行氏だ。以前は7本の移動平均線を駆使した「虹色FX」や、世界的に知られる著名投資家ジョー・ディナポリ流の相場分析手法を取り入れていたが、最近はほぼローソク足だけでトレードしているという。どんな心境の変化なのか。 「移動平均線などのインジケーターではダマシが避けられない。一方で、多くのトレーダーが知るダウ理論(『上昇トレンド時には高値・安値を切り上げる』といったトレンド分析の基礎理論)やローソク足にはほぼダマシがありません。シンプルなチャートのほうが余計な情報に惑わされなくて済むんです。だから、私がローソク足チャートに表示させているのは、ディナポリの『DMA』だけ」

DMAとは?

 DMAの「MA」はムービング・アベレージ=移動平均線で、「D」は「Displaced」(ズラす)。通常の移動平均線を右側へズラしたものになる。
常勝トレーダー

ディナポリ氏が考案した3×3DMAは3日移動平均線をローソク3本分右にズラしたライン。このラインの上抜けが上昇トレンド入りのサインに

「ディナポリは3×3、7×5、25×5の3本のDMAを利用しています。25×5は25日移動平均線をローソク足5本分、右側へシフトさせて表示させたものですが、最も重要なのは3日移動平均線を3本分ズラして表示される3×3DMA。トレンドフォローなら、ローソク足が3×3DMAの上に抜けたら買い、下に抜けたら売るという単純なトレードも有効です」
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『壁』を見極めると、さらに勝ちやすくなる
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