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競馬で400万円超の利益を叩き出しトレーダーに転身、毎週35万円収入も「“ほったらかし系”です」

 株よりも高いトレードテクニックが要求されるFX取引。ファンダメンタルズ分析に加えて、さまざまなテクニカル分析を駆使するのが常道だが、その分析手法は日々進化を続けている。最新のテクニックはどれだけ有効なのか? 今回は、頻繁に売買しないほったらかし系トレーダーのシンボリルドルフ氏に話を聞いてきた。
FX常勝トレーダー大集結

※写真はイメージです

ほったらかし系で毎週35万円以上の金利収入

 一般的に数々のテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を駆使して利幅を稼ぐのがFXの王道トレードだ。が、頻繁に売買しないのに、着実に利益を積み重ねる“ほったらかし系”FXトレーダーも少なからずいる。 「毎週35万円以上の金利収入を得ています」  こう話す兼業投資家のシンボリルドルフ氏は、その代表格。利益の源泉は、各国の政策金利に基づいて付与されるスワップ金利だ。  ご存じのとおり、日銀はもとより、ECB(欧州中央銀行)もコロナ禍の経済危機を脱するべくゼロ金利政策を継続中。FRB(米連邦準備制度理事会)も同様に政策金利の誘導目標を0~0.25%に設定しているが、一足早く経済危機を脱しつつあるカナダやニュージーランドは利上げに動き出している。  一方で、常に高い政策金利を維持せざるを得ない国も多い。経済発展の途上にある新興国だ。その目的は外貨の獲得。南アフリカの政策金利は3.5%で、メキシコは4.75%、トルコは18%にもなる。こうした高金利の新興国通貨を買うことで、高い金利収入を得ることができるのだ。 「現在、メキシコペソ/円で4131万通貨の買いポジション、さらに南アフリカランド/円で2000万通貨の買いポジションを保有中です。これで、毎日5万円以上のスワップ収入が入ってくるので、その収入の4分の1を再投資に回してポジションを増やし続けています。このまま増えていってペソ/円の買いポジが5000万通貨を超えると、スワップ収入だけで年間3000万円弱に達する見込みです」
常勝トレーダー

Light FXとヒロセ通商の2つの口座でペソ/円とランド/円ポジションを保有しているルドルフ氏。そのスワップ収入もさることながら、含み益も2000万円オーバーに

実は相応のリスクを背負っての投資

 夢の金利生活を半ば実現しているルドルフ氏だが、実は相応のリスクを背負っての投資だ。 「ペソ/円の約4000万通貨の買いポジは、金額にすると2.2億円相当。でも、私が入れている証拠金は3000万円弱。要は10倍近いレバレッジをかけて買いポジを建ててるんです」  高速のスキャルピングやデイトレードをするなら、10倍のレバレッジをかけることもザラ。だが、買いポジションを建てたらほったらかしにするスワップ投資で、これほど高いレバレッジをかけるのは稀。高い政策金利はその通貨の変動リスクと表裏一体の関係にあるからだ。  実際、’21年3月にはトルコのエルドアン大統領が週末にトルコ中銀総裁を更迭したことを受けて、週明け月曜日早朝の寄り付き時にトルコリラ/円が一瞬にして20%も暴落。値が飛びすぎて強制ロスカット注文がなかなか執行されず、一夜にして借金を抱えてしまう投資家が大量発生した。新興国通貨をハイレバで買うのは、非常にハイリスクなのだ。
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コロナショック時に安値のペソを大量買い
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