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世界大会FX部門で日本人として初優勝のトレーダーがドル/円の急騰を予期できたワケ

 株よりも高いトレードテクニックが要求されるFX取引。ファンダメンタルズ分析に加えて、さまざまなテクニカル分析を駆使するのが常道だが、その分析手法は日々進化を続けている。最新のテクニックはどれだけ有効なのか? 今回はレジェンド級トレーダーのバカラ村氏に話を聞いてきた。
FX常勝トレーダー大集結

※写真はイメージです

レジェンド級トレーダーの反省点

「9月時点でドル/円は動き出すんやろうなぁって思っていました。実際に5円上がったし、買いで勝てたんですが、慎重すぎて思ったほどの利益にはならなかった。反省点の多いトレードでした」  こう振り返るのは、トレード世界大会で日本人初の優勝という快挙を成し遂げたレジェンド級トレーダーのバカラ村氏。反省しきりだが、なぜドル/円の急騰を予期できたのか? 「ADXですね。トレンドの強弱を判断するテクニカル分析ですが日足のADXは9月中旬、過去に類を見ないレベルまで低下していたんです。トレンドが極限まで弱まってエネルギーをため込んでいた。これを見て、近いうちに大きく動き出すだろう、と予想していたんです」

チャートを縮小

 そう言いながら、チャートの「縮小」ボタンを連打するバカラ村氏。すると、過去10年分ほどの日足が1画面に表示されることに。
常勝トレーダー

日足チャートはほとんどのトレーダーがチェックするもの。バカラ村氏は圧縮して約10年分の日足チャートを確認。ドル/円日足のADXが過去最低水準に到達していたことから9月頃からの反発を予想していた

「テクニカル分析ではなるべく長い期間の過去最高・最低水準を見たい。だから、MACDやADXなどのテクニカル指標を見るときには、このようにチャートを縮小させています。週足で見ればいいと思うかもしれませんが、日足と週足ではテクニカル分析の値が変わる。より多くの人が意識する日足で長期の『上がりすぎ』『下がりすぎ』の水準を見極めるためには、チャートをギュッと圧縮する必要があるんです」
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アノマリーやファンダメンタルズ分析まで駆使するのがバカラ村流
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