エンタメ

「目指すは月収100万円」人気コスプレイヤーがDJとして見せる“本気”

「可愛い」よりも「かっこいい」スタイルを目指す

ぽにょ皇子 そして、ある1枚の写真が“バズった”のを機に、一気にフォロワーが増えていったそうだ。 「インスタグラムのフォロワーが1万人を超えた辺りから割とスムーズに事が進み、本格的に仕事として成り立つようにコスプレ活動を行うようになりました。オタクの祭典として有名なコミックマーケット(コミケ)へ参加し、自分の写真集を手売りすることで収入を得たり、グラビアモデルをやったり、撮影会を主催したり……。さまざまな活動を精力的にこなすことで、1度しかない人生を走り抜けようと考えたんです」 ぽにょ皇子 なかでも、持ち前のルックスやスタイルを生かしたグラビアモデルは、「性的な魅力よりも、クールでスタイリッシュな姿を目指している」とぽにょ皇子さんは話す。 「グラビアって、ある種コスプレに似ていると思うんですよ。芸術的というか、見るものを魅了し、綺麗なスタイルを追求していくのが瓜二つだと感じていて。特に私は可愛い路線よりも、かっこよくて洗練されたグラビアモデルになりたいと思っています」

コスプレ衣装をまとったDJ活動も新たな収入源に

ぽにょ皇子

2020年6月からDJとしても活動をスタート(写真:@HiroPhotoLife)

 さらに2020年6月からはDJとしてデビューし、活動の場をさらに広げている。 「音楽が好きだったので、DJとして自分の好きな曲をかけたいと思った」と語るぽにょ皇子さんは、DJを始めたきっかけについて次のように話す。 「クラブに遊びに行くと、EDMの激しいサウンドに飽きてしまう自分がいました。もっとアニソンやKPOPなどサブカルの要素を入れたらいいのにと感じていたんです。そこで、自分がDJとしてデビューし、音楽ジャンルにとらわれない選曲で、見ていて飽きないプレイを心がければ、自分の活躍できる場所があるのではと考えたんです」  DJをする際はコスプレ衣装を身にまとい、さらには得意のMCやその場の雰囲気に合わせた選曲で観客を盛り上げ、クラブでも人気上々のDJとして注目を集めている。  また、日本の女性DJ NO.1を決める「DJane Mag JAPAN TOP40DJanes 2021」では、総勢100名の中から7位入賞を果たすなど、DJデビューからわずか1年半足らずで着実に成果を出しているのだ。 「現在は関西中心にDJ活動をしていますが、今後は地方のクラブ行脚や海外への遠征など、さまざまな場所でDJができるように頑張りたい。コスプレと違い、DJはすごい可能性があると思っていて、自分で楽曲を作って歌ったり踊ったりと、アーティスト活動にも本腰を入れてやっていこうと考えています。オタク気質のDJってあまりいないと思うので、独自の地位を確立していきたいですね」
次のページ
あえて「どれかを主軸にしない」生き方
1
2
3
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

記事一覧へ
おすすめ記事