ジョージ：断糖高脂質食の天敵であるカレーも食べられているんですか⁉ イブ：もともと、好きが高じて自分のお店で牛筋カレーの通販をやっていたほどでした。でも、糖尿病が進行しすぎて味見すらできなくなってしまった。牛筋カレーも普通のカレーに比べれば低糖質でしたが、一食で糖質が3g以下でないとインスリンが出てしまうんです。 でも、どうしてもカレーが食べたい。そこで、いろいろな人にアドバイスを頂きながら試行錯誤した結果、成分分析で100g中、炭水化物が3g、糖質が1gの断糖スリランカスープカレーを作ることに成功。またカレーが食べられる感動はひとしおでした。味も好評で、＃金森式を一緒に頑張ってくれた仲間たちもとても喜んでくれています。 スー：断糖高脂質食でも、工夫次第でいくらでも好きなものをおいしく頂くことができますよね。 イブ：その通り！　よく「好きなものを食べられない長生きなんて」という人がいますが、全然そんなことはない。むしろ、添加物を摂らないことで味覚や嗅覚が研ぎ澄まされ、今まで感じたことのない素材本来の味も楽しめるようになりました。もちろん、もう食べられないものもあるけど、その分、新たな発見があります。 ――それと比べて、ジョージさんの食事はかなりストイックに見えます。 ジョージ：僕はお二人と違って自炊はあまりしないので、基本は一日一食で卵を3つ入れた牛脂スープがメインです。ときには牛脂スープに魚を入れたりして、バリエーションとしています。 それにプラスアルファして、『ガチ速“脂”ダイエット 極上レシピ大全』の中から自分でもできそうなものをチョイス。「〇〇祭り」と称して一週間の食事を回しています。「サバ缶祭り」などいろいろやりましたが、特に印象に残っているのは「アボカド祭り期」。アボカドに卵の黄身を入れ、ナチュラルチーズを添えたものと、生ハムにMCTオイルをかけていただくのですが、これが本当においしいんですよね。 イブ：私も『極上レシピ大全』には助けられています！ ジョージ：お酒もやめたし、この食事を365日続けるのはやっぱりしんどいですよ。だから、モチベーションを維持する工夫として、定期的に外食に出かけます。正直、自分で作るよりお店のほうがおいしいですから（笑）。ラムやステーキを食べに行ったり、行きつけの日本料理屋で調味料を抜いてもらったお刺し身や焼き魚を食べたり。麻布にあるラセンさんの断糖高脂質料理なんかは普通にご馳走です。 ＃金森式によって健康的な体を取り戻した3名の実践者による具体的な食事法。ぜひ参考にされたい。 【スーさん】 体重116kg→76kg。元寿司職人。現在は料理研究家として事業計画中。「＃スーレシピ」というオリジナル断糖レシピが人気。Twitter @taisitu_kaizens 【金髪イブさん】 体重84kg→66kg。＃金森式で30年以上悩まされてきた糖尿病が改善し、透析を免れる。断糖カレー考案などレシピ開発にも意欲。Twitter @kinpatsu7 【ジョージさん】 体重85kg→65kg。5か月で12キロ減を達成した金森式筋トレブロガー。100歳でSNS発信を目標に、健康寿命の勉強を欠かさない。Twitter @orpelas 取材・文／桜井カズキ　片波 誠　図版／志岐デザイン事務所 企業グループオーナー。作家。断糖高脂質食で30㎏以上の減量に成功。現在は健康長寿の人類学研究に勤しむ。著書『運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる　ガチ速”脂”ダイエット』『120歳まで元気に生きる 最強のサプリ＆健康長寿術』。ツイッター@ShigekiKanamori