そのほか、4つの部門賞で筆者が評価したクルマは以下の通りだ。
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーは、BMW4シリーズとVWアルテオン・シューティングブレークを推した。特に4シリーズは二度見してしまうデザインがすばらしい。標準モデルだけでなくMモデルの力強い風貌にもマッチする顔つきは、新世代BMWを象徴している。アルテオン・シューティングブレークは、極限まで低いボンネットフードと流麗なルーフラインなのに、優れた乗降性と開放的な車内や広いラゲッジルームなど、相克の克服を評価した。
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーは、燃料電池車MIRAI。欧州のEV旋風にもビクともしない独創的な電動化技術は日本のお家芸。自動運転レベル3を見据えた冗長性設計がなされたAdvanced Driveも推挙理由だ。
パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーはコルベットを推した。往年の味わいが薄いとの声もあるがV型8気筒6.2リッターの加速は麻薬。それでいて気筒休止でV4エンジンになり高速ではリッター12㎞超え。右ハンドル仕様で視界が広く乗りやすいといったギャップもいい。
K CAR オブ・ザ・イヤーはN-ONE。先代から外観を大きく変えず中身を一新。「見た目が同じ!」と否定的な意見もあったが、乗って納得。スポーツグレードのRS(ターボ仕様)には6MTもある。
筆者は常々、パーソナルモビリティとしての素養と、30年後の自分が安心して乗れるクルマ作りがなされているかを基準にクルマを評価しているが、みなさんは今回選ばれたクルマをどう評価するだろうか?