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年越しキャバクラ、闇忘年会…年末年始を夜の街で遊んだ人たちの言い分

東京旅行で夜は忘年会

 続いて話を聞いた大阪在住の20代女性は、年末に有休をとって東京に旅行していた。感染者が増加する中、旅行をキャンセルしなかったのには、このような理由があるという。 「キャンセル料金が高いからです。予約したのは感染者が落ち着いてきていた10月下旬。コロナ禍になってから会っていなかった昔の同僚と忘年会の予定を立てていました。でも、12月の初旬に国内で初めてオミクロン株が確認されてからはあっという間に雲行きが怪しくなってきました。  私が出発する数日前にはオミクロン株に感染した男性がサッカー観戦をしていたというニュースがありました。親からも旅行を中止したほうがいいんじゃないと言われたのですが、キャンセル料が高いので行くことに……。都内の友達からも予約していた居酒屋のキャンセルができないと言われたので、忘年会も開催しました」  緊急事態宣言になれば、ホテルや居酒屋でもキャンセル無料になったかもしれない。彼女のようにキャンセル料が勿体なくて旅行や忘年会を強行突破したという人も少なくない。

30人超の闇忘年会を開催

 忘年会には各都道府県によっては人数制限もあった。そのため、都内在住の30代男性からはこんな声も。 「学生時代のサークルの忘年会を毎年開催しているんですが、参加者が30人近く来るんです。昨年は泣く泣く中止にしましたが、今年は11月上旬に感染者の落ち着きもあったので開催を決めました。しかし、都内は8人以内までの予約しかできないので、知人のダイニングバーを貸し切ることに。  知人も長い間休業に苦しまされていたのですごく喜んでくれたんです。そんな状況でオミクロン株流行の兆しがあったのですが、キャンセルするのも悪くて決行することに。後ろめたい気持ちもありましたね。参加者には大人数ということは家族や周囲の人間に漏らさなないよう口を酸っぱくして言っておきましたね」  自粛が解除され、年末という経済回復の兆しがようやく見えてきた中で忘年会や旅行を中止を要請するのは政府にとっても苦渋の決断だろう。  しかし、昨年と同じことの繰り返しでは夜の街の経営者は納得いかないだろう。政府は早急に第6波への対応を協議するべきだ。 取材・文/SPA!編集部
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