恋愛・結婚

ヤンキーギャルと陰キャの大学生が交際、海で迎えた悲しい結末とは――恋愛ベスト10

知らない男から電話「コイツのことよろしくね!」にイラッ

スマホ こうして一応、恋人という関係になった。しかし、出会ってから1週間も経っていない。お互いに知らない部分も多く、“ノリ”の違いに戸惑うこともあったとか。 「深夜、へんな時間に電話が鳴って。なんだろうと思って出ると、ひどく酔っている様子で。呂律がまわっていないから、何を言っているのかわからない。周囲のはやし立てるような雑音から、居酒屋で友達と飲んでいるんだなと。さすがに迷惑だろってイライラしていたところ、電話に知らない男が出て『木下くーん、コイツのことよろしくね!』みたいなことを馴れ馴れしく言う。そのときは正直、うわ、ダルいって(笑)」  自分の知らぬ間に深夜まで酒を飲み、男友達といっしょにいることに腹を立てた。翌日、彼女から「ごめん」というメールが届いたが、その後も「似たような出来事が何度も続いた」と木下さん。  友人や知人がいる場で、わざわざ自分に電話をかけるのは、彼女なりの愛情表現だったのかもしれない。とはいえ、当時の木下さんには、そんな行動が理解できなかった。  彼女と付き合うなかで、不可解な点も出てきたという。 「それとは別に、彼女は“飲み屋で働いている”と言っていたけど、話を聞いていると、どうも違うような気がして……」

ラブホテルに誘ってみたら衝撃の一言が

 決定的な出来事が起きる。何度かデートを重ねるうちに、木下さんは“我慢”ができなくなった。ある日、意を決して彼女を海沿いのラブホテルに誘ってみたが、まさかの理由で断られることに。  「やっぱり、けっこう遠くまで会いに行っているので、泊まりたいのが本音。ところが、彼女の返答は『無理だよ、うつっちゃうかもしれないよ』って」  木下さんは、返す言葉が見つからなかった。「うつる」とは、どういうことなのか。頭が混乱し、「そうなんだ」と一言。その後はお互いに気まずい雰囲気になってしまい、そのまま帰ることにした。 「手をつないで海沿いを歩きました。ただ、そこから駅までの道のりが長く感じて。理解が追いつかず、何を話せばいいのかわからなかった。彼女は目も合わせないまま、『じゃあね』と言って。僕が乗る電車を見送っていた」
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「僕は逃げてしまった」
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ライター・編集者。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』(共に彩図社)など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ【最新版】』(辰巳出版)がある。Twitter:@gold_gogogo

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