恋愛・結婚

ヤンキーギャルと陰キャの大学生が交際、海で迎えた悲しい結末とは

 夏も終わりが近づいてくると、少し寂しい気持ちになる人も多いはずだ。数々の思い出。そのなかには、「失恋」もあるかもしれない。海で出会ったギャルと交際することになった自称“陰キャ”の大学生。二人が迎えた悲しい結末とは!?

ヤンキー系ギャルと付き合った陰キャの大学生

海

写真はイメージです。以下同(Photo by photo AC)

「今思うと、僕の覚悟が足りなかったのかな……」  東京都内で広告関係の仕事に就く木下克哉さん(仮名)が、大学時代に経験したひと夏の失恋を振り返る。彼はもともと「陰キャでクラスでも目立たないほうだった」という。にもかかわらず、“ヤンキー系ギャル”と交際していた。  そもそも、陰キャの大学生がどんな経緯で彼女と出会ったのだろうか。 「少し遅いかもしれないけど、2年生の夏休み、僕は“大学デビュー”を目論んでいた。床屋ではなく、初めて美容室に行って。茶髪にしてサーフっぽいTシャツを着て、ピアスもあけて。あえてチャラそうな雰囲気にすることで、自分自身を変えたかった。冷静に見ると、けっこう痛いヤツなんだけど……」  きっかけは、海でナンパしたことだ。と言っても、木下さんが声をかけたわけではない。まさに、“棚からぼた餅”だった。 「大学の友人に誘われて、たまにテレビのエキストラのバイトをやっていた。その日は、神奈川県内のマイナーな海水浴場でバラエティ番組の収録があって。仕事が終わると現地解散だったんだけど、せっかくならば少し遊んでいこうという話になって。  その友人が、二人組の水着ギャルを見つけてノリでナンパした。僕は労せずに、会話の流れで携帯番号をゲット。彼女は“失恋したばかり”と言っていたけど、何度かやりとりして、遊ぶことになったんだよね」  夏に恋愛を期待しているのは、男ばかりではないということか。意外なほどスムーズに話が進んだという。  じつは木下さん、ギャルと付き合うことに憧れがあった。高校時代は部活一筋だったことから、「ギャルかわいいな」と思いながらも一切交わる機会がなかったからだ。

初キスはタバコのフレイヴァー

 数日後、待ち合わせ場所に姿を現した彼女。金髪に赤いシャツ、デニムのショートパンツという服装で、木下さんは「むしろヤンキーっぽくて驚いた」と話す。 「彼女の地元まで、電車で片道1000円ぐらいかけて会いに行った。遠距離とは言えないまでも、プチ旅行みたいな高揚感はあったかな。彼女は、派手な見た目とは裏腹に、空を眺めながら『今日は雲早いね』とか、けっこう素朴なところがあって。勇気を出して、僕から『付き合わない?』って」   返事は「うち、いろいろ面倒くさいのよ」と微妙な感じだったという。しかし木下さんは、「大丈夫だよ」と言って彼女を抱きしめた。そして、その勢いでキスをした……。 「それが初めてのキスだった。僕はタバコを吸わないんだけど、彼女は喫煙者で少し苦かったのをよく覚えている」
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知らない男から電話
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