「あれ？　なんか鼻筋がシュッとなってますよね？　俺、カッコよくなってない⁉」 　井戸田がそう自画自賛する通り、施術前に比べて確かに鼻筋がシャープになっている。ヒアルロン酸注入で眉間と鼻筋にハリが出たことで、鼻筋上部のボコッとへこんでいた部分がなくなり、以前よりも鼻筋が高くまっすぐになったのだ。 「顔までカッコよくなれるなんてスゴい！　このうえ、これからどんどん眉間のしわが目立たなくなっていくんですよね？　めちゃくちゃ嬉しいんですけど！」 　井戸田が楽しみにしていた眉間の変化は、下の写真の通り。施術の一週間後に撮影したものだが、渾身の般若顔を披露しても眉間にしわが寄らなくなっている。 　個人差はあるものの、ヒアルロン酸もボツリヌス菌も効果が続くのは半年程度なので、いい状態をキープしたいなら定期的にメンテナンスするのがおすすめだそう。とくにボツリヌス菌は、繰り返し注射を行うことで筋肉が萎縮し、働きが弱まるので、持続期間が長くなり効果も倍増していくのだとか。 「注射だけでここまで変われるのは感動ですね。これ、明日の現場で『今日の井戸田さんなんかカッコいい』って思われちゃいますよね（ニヤニヤ）。ボツリヌス菌は将来のしわまで予防できるそうだし、今後は定期的に打っていきますよ！」 　希望のしわ取りで想定外のカッコよさまで手に入れ、上機嫌の井戸田だった。 入谷英里（医師） いりたに・えり 平成16年　杏林大学卒業 平成18年　昭和大学臨床研修センター 平成23年　美容外科クリニック入職 平成25年　高須クリニック勤務 ＜構成・文／持丸千乃　撮影／林 鉱輝＞