更新日:2022年02月11日 10:09
ライフ

コロナ禍でも“行きやすい海外”として注目を集めるドバイに行ってみた

観光スポットのキーワードは「高いところ」

 筆者は今回の観光のテーマを「高いところ」に設定した。先述したようにドバイの街は小さいので建物が上へ上へと伸びていく傾向にあり、高さ世界一の建物も多いのである。ここからはドバイの「高い観光スポット」を紹介していこう ブルジュハリファ  まずは125階の「アット・ザ・トップ」を訪問するAED149(約4600円)という一番ベーシックなチケットを購入。入場からエレベーターに乗るまでに長い廊下と階段を歩くことになる。しかし乗れば一気に125階へ。エレベーターを降りるとそこは別世界。今までに頭の中で描く「高い場所」のイメージで建物の位置をどのくらいかと想像するのだが、頭がそれに追いつかない。遥か彼方の下界にドバイのダウンタウンはきらめいていた。
ドバイ

ブルジュハリファからドバイモール方面を見る 写真/北島幸司

ザ・ビュー 続いて訪れたのは去年4月にオープンした「ザ・ビュー・アット・ザ・パーム」へ。ここはパームアイランドを一望できると話題で、ヤシの木を模した人工島を240mの空の上から眺めようと言うのだ。ガラスは下方向に向いており、建物の直下まで見える。特に海側のパームの形で世界が彩られる様子は、見てみないと分からない創造の域を超えた体験だった。一般入場料はAED100(約3100円)。
ドバイ

ザ・ビューからの眺め。独特な街の形が印象的だ 写真/北島幸司

アイン・ドバイ ドバイの眼を意味する名前で2021年10月21日にオープンして間もない世界一の観覧車。地上250mというから、東京タワーの特別展望台と同じである。エアコンの利いた40人定員の48のキャビンが38分で1周する。室内で食事のできるコースなどもあり、普通キャビンではAED130(約4000円)からとなる。高さもすごいが、支柱の大きさはとてつもなく太い。運行途中、何度か停止したようだと所要時間が長いことからわかる。それほど安定した乗り心地だ。足元まで切れ込んだガラスで高さが一番感じられる乗り物だった。
ドバイ

アイン・ドバイのキャビンの中。エアコンも効いており、快適な空間で空中散歩が楽しめる 写真/北島幸司

帰国の準備には何が必要なのか

 帰国に備えてドバイ滞在中に出発72時間前までのPCR検査と日本政府様式の検査証明書が必須となる。エミレーツ航空での渡航の場合、同社のホームページに検査のできる施設が紹介されており、検査料はほぼ一律でAED150(約4600円)で手配できる。  実はここが一番の難関で、検査係員によっては日本政府が求める書式への記入を説明するのが一苦労となる。後日検疫に確認すると、必要項目が網羅されていれば書式は問わないと確認できた。筆者はあくまで日本式にこだわり、時間が掛かってしまった。  帰国時のドバイ空港でのチェックイン時には、厚生労働省が定めた「質問票」へ回答済のQRコードを見せる必要がある。  帰国後は、成田空港にて隔離期間中に使用する「MySOS」というアプリの設定を行い、PCR検査を受けて待機の後に結果が知らされる。その後、隔離を遵守するという誓約書にサイン。筆者は飛行機を降り、2時間で到着口まで行くことができた。  その後、筆者はnearMeで手配した相乗りリムジンで帰宅したのだが、nearMeは実に良くできたサービスだ。航空機の到着後3時間後に予約は設定されていたが、ドライバーの携帯電話も知らされており、早い到着を伝えるとすぐに迎えの場所に来てくれた。他社のリムジンサービスが都内まで20000円以上かかるのに比べて、nearMeの5980円(初回1000円引き)は破格だ。
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帰国後の隔離、検査の状況は?
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航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing

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